「東日本大震災から9年のこの日に」(2020年3月)
「東日本大震災から9年のこの日に」(2020年3月)
東日本大震災から9年の年月が経ちました。9年と言えば小学校、中学校の義務教育と同じ年数です。震災から本当に長い時間が過ぎましたが、2011年3月11日、そしてその後の数日間の出来事は今でもまざまざと思い起こすことができます。改めて、震災により犠牲となられた多くの方々とそのご家族にお悔やみを申し上げます。
この9年の間「東北メディカル・メガバンク計画」を提言し、実行してまいりました。計画の第一段階は、15万人の長期健康調査への参加とバイオバンクの構築など当初の目標を達成し、更に2017年度より始まった第二段階の目標についても、来年度には達成できる目途が立ちました。震災後の住民の健康を大規模コホート調査と循環型医師支援システムにより見守るとともに、複合バイオバンクを構築し、今では他に代わるもののない未来型医療を牽引するプロジェクトをこの東北の地で育てることができました。来月からの2020年度は計画発足時に設定された最終年度です。未来につながる、より一層発展させるべきプロジェクトとして総仕上げをしてまいります。
震災直後、東北復興の願いから東北メディカル・メガバンク計画の構想を立ち上げたときには、あまりに高い目標でゴールは遠くかすんでいました。しかし今、この計画の山頂ははっきりと見えています。それだけではありません。次に登るべき山も見えています。これもひとえに、ずっと応援してくださった機構内外の皆さま、そして一緒に走り続けてくれた仲間たちのおかげです。皆さまのご協力がなければ途中で立ち止まっていたかもしれません。
当計画の複合バイオバンクはこれからの日本にとって重要なインフラのひとつになります。このバイオバンクがより多くのみなさまに活用され、日本の隅々まで恩恵が行きわたる、そしてその発信地である東北が復興を成し遂げる、この願いが叶うその日まで走り続けることを改めてこの日に誓います。
2020年3月11日
東北大学 東北メディカル・メガバンク機構
山本雅之
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