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2018.03.22

国際宇宙ステーション 日本実験棟「きぼう」における小動物飼育ミッションについて

このたび、東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)山本雅之機構長率いる研究チームは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同研究のもと、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」にてマウスを飼育し、宇宙環境におけるほ乳類への影響を研究することになりました。
このマウスは2018年4月2日(日本時間4月3日)に、アメリカ合衆国フロリダ州のジョン・F・ケネディ宇宙センターから打ち上げられる予定です。

研究内容

NRF2遺伝子ノックアウトマウスを含む12匹のマウスを国際宇宙ステーションで約30日間飼育し、その後、地上に帰還させます。宇宙放射線や微小重力など宇宙環境における医学的リスク(ストレス)にNRF2がどのような作用を及ぼすか調べます。

この研究によって期待される波及効果

NRF2が様々な酸化ストレスやメカニカルストレスに応答して、生体を守り、多くの疾患の症状を改善することはすでに明らかとなっています。NRF2誘導剤にはすでに治療薬として使用されているものもあります。
酸化ストレスやメカニカルストレスなどは宇宙でもストレスとして付加されると想定され(宇宙ストレス)、NRF2によるなんらかの防御効果が明らかになれば、NRF2誘導剤を摂取することにより、宇宙ストレスリスクに弱い一般の人が宇宙に滞在できる可能性も出てきます。宇宙滞在は鍛え抜かれたスーパーマン(宇宙飛行士)だけのものではなくなるかもしれません。
また、宇宙滞在による骨や筋肉の変化は、加齢によりもたらされる変化に非常によく似ています。NRF2遺伝子ノックアウトマウスとそうでない(野生型)マウスとの間に、骨・筋量の差が見られれば、NRF2活性化により加齢のスピードをコントロールすることができるかもしれません。

国際宇宙ステーションでの飼育ミッション中、また、ミッション後の様々なデータの解析においては、東北メディカル・メガバンク計画のバイオバンクに蓄積されたデータが活用され、JAXA とToMMoは連携して研究を進めていく予定です。

JAXAにて会見 左が山本雅之機構長

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