未知のなかば 未知先案内人

interview
第8回 「好きなことを仕事に」 とは言うけれど
私はToMMoで体の中の分子の構造を調べる研究を行っています。ToMMoに来たのは6年ほど前ですが、分子の構造を調べるようになってからは、もう20年以上になります。主に使っている装置もずっと一緒。NMRという装置です。 ずっとおんなじ事をやっていて山あり谷ありとか全然ない。だから、特に話すような事はないと思うんだけどなぁ……。 (小柴 生造 オミックス解析室長/生体分子解析分野 教授) 何でもいい[...]
第7回 データの声に耳を澄ませて
私は、東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)の「ゲノムプラットフォーム連携センター」のセンター長をしています。このセンターは、コホート調査で得られた多くの貴重な情報と、スーパーコンピュータ等の研究基盤を、全国の研究者に使っていただき、日本のゲノム医療研究の水準を向上させることをミッションとしています。いわば、日本のゲノム医療の裏方、縁の下の力持ちです。私はこのセンターの取りまとめと、特に、ス[...]
第6回 精神疾患、その原因を追い求めて
東北メディカル・メガバンク機構のコホート調査では、参加者の「こころ」についても調査をしています。東日本大震災がこころに与える影響の大きさは調査により徐々に明らかになってきています。うつ病やPTSD等の傾向がある場合には、専属の心理士が電話をして現在の様子を伺い、必要に応じて、カウンセリングや相談、医療機関を紹介する等の支援活動を行っています。相談内容は医師である私も確認し、必要に応じて私が直接、お[...]
第5回 情報を土台に未来を支える
僕は今、ToMMoで「コホート調査による健康情報や生活習慣情報、ゲノム・オミックス情報、医療情報を統合するデータベース」を作っています。これはゲノム医療の実現には欠かせないもので、一人ひとりに合わせた予防や医療を花咲かせようとするゲノム医療の研究活動の土台に当たります。こうしたデータの蓄積によるゲノム医療の研究がさかんになったのは比較的最近のことですが、可能性を見込んで各国が力を注ぐようになりまし[...]
第4回 いつの間にか、冒険の旅へ
【インタビュー依頼メールへの高井准教授の返信】 高井です。ご返信遅れまして、申し訳ございません。 身に余るご依頼で、一晩考えておりました。記事にして頂くのは、本当に名誉なことなのですが、自分の人生をふり返っても、本当に失敗ばかりで、他人にお役に立てることなど、何もないのです。 東北メディカル・メガバンク機構では、大規模な健康調査を実施しています。参加された方は、様々な質問に答えたり、血液や尿を採取[...]
第3回 「死なない薬」を作りたかった少年の軌跡
絶対的な孤独を感じる時ってありますよね。自分は独りなのだという絶望感。その怖さ……ぼくが初めてそれを感じたのは小学生の頃でした。「人は死んだらどうなるんだろう」って考え始めて、考えれば考えるほど、怖くなって……。人は死んだら骨になって、墓に入って、そうなったら身体がないのだから、何も考えられない、何もしゃべれない、誰とも会うことはできなくなる。そんなことを考えて、強烈に「死にたくない」って思ったん[...]
第2回 どこまでも「研究者」であり続けるために
 もう一度、聞きますが、本当に僕にインタビューするんですか……? 今までの人生、人様に語れるようなものではありませんし……後付けの人生論で自分の存在を脚色するのも、ちょっと気が引けます……はい……はい……でも……うーん……たしかにこんな機会は滅多にないので良い経験にはなりますよね……分かりました……ありのままに話しますので、よろしくお願いいたします。 勝岡 史城 ゲノム解析部門 准教授  僕は、こ[...]
第1回 「寄り添う者、遺伝カウンセラー」を育てるということ
「遺伝カウンセラー」という職種、世の中の多くの方々は、まだ、あまり耳にされたことがないかもしれません。この職種は遺伝子や染色体など遺伝要因に関わる病気や体質について、患者さんとそのご家族や一般市民の方からの相談に乗って遺伝カウンセリングを行う職種です。遺伝子検査の結果を当事者に分かりやすく説明し、その意味についてともに考え、必要な支援を行います。現在、世界は「ゲノム社会」に向かいつつあり、医療分野[...]