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2017.11.15

jMorpについての論文がNucleic Acids Researchに掲載されました

木下賢吾副機構長とオミックス解析室(室長:小柴生造教授)のメンバーを中心とした東北大学東北メディカル・メガバンク機構のグループは、日本人多層オミックス参照パネル(Japanese Multi Omics Reference Panel、以下 jMorp)についての論文「jMorp: Japanese Multi Omics Reference Panel」を発表しました。
この成果は国際科学雑誌Nucleic Acids Researchに2017年10月24日付で発表されました。

【論文内容】
質量分析法と核磁気共鳴法を複合的に駆使したメタボローム・プロテオーム統合解析により、日本人最大5,093人の血漿中の代謝物の濃度分布やタンパク質の頻度分布を分析し、データベースjMorp(日本人多層オミックス参照パネル)として公開を行ないました。本データベースでは、各年齢・性別層における代謝物の濃度分布を解析し、加齢に伴い変化する血液成分を明らかにするとともに、各層における各代謝物の標準値や分布を提供します。また、集団中で濃度の上下が相関する化合物を同定し、対話的なネットワークビューアーにより提供します。これらは、各種化合物濃度の健常人集団での年齢別基準値及び血漿中の化合物濃度の相関を世界で初めて提供するものです。

【書誌情報】
論文題名:jMorp: Japanese Multi Omics Reference Panel
掲載誌:Nucleic Acids Research
著者:Shu Tadaka, Daisuke Saigusa, Ikuko N. Motoike, Jin Inoue, Yuichi Aoki, Matsuyuki Shirota, Seizo Koshiba, Masayuki Yamamoto, Kengo Kinoshita
Published: 24 October 2017
https://doi.org/10.1093/nar/gkx978

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