お知らせ
- 2026.04.16
乳幼児期の健康データから将来の過体重リスクを予測する研究成果が掲載
東北メディカル・メガバンク計画三世代コホート調査に参加された子どもを対象に、出生時から乳幼児期(18~23か月)と母親の妊娠中の健康データを用いて、将来の過体重リスクをどの程度予測できるかを検討した論文が、Children誌に掲載されました。
小児期の過体重および肥満は成人期の生活習慣病や心血管疾患のリスクを高めることが知られており、早期からリスクの高い子どもを特定し予防につなげることが重要とされています。しかし、日常的に収集される健康データのみで長期的な予測を行った研究は限られていました。
本研究では、三世代コホート調査に参加した子ども1,581名を対象に、出生時から乳幼児期(18~23か月)までの健康データ(出生体重、BMIの変化など)と妊娠中の母親の健康データ(BMI、喫煙・飲酒習慣など)を用いて、小児期から思春期(3歳、6歳、11歳、14歳)における過体重の発症リスクを予測するモデルを構築しました。その結果、18~23か月時点での過体重は、その後の過体重を予測する強い指標であり、特に幼児期から学童期にかけては比較的高い精度で予測可能であることが示されました。一方で、思春期における予測精度はやや低下する傾向が認められました。
本研究により、乳幼児の基本的な健康データを活用することで、将来の過体重リスクを早期に把握できる可能性が示されました。今後は、健診現場でのリスク評価や早期介入への応用など、子どもの健康づくりへの社会実装が期待されます。
書誌情報
タイトル:Routine Life-Course Health Records in Infancy Predict Being Overweight in Childhood and Adolescence: The TMM BirThree Cohort Study
著者名:Genki Shinoda, Mami Ishikuro, Taeka Matsubara, Aoi Noda, Keiko Murakami, Masatsugu Orui, Hirohito Metoki, Masahiro Kikuya, Atsushi Hozawa, Shinichi Kuriyama, Kenji Nakamura, Taku Obara
掲載誌:Children
掲載日:2026年2月26日
DOI:10.3390/children13030334