お知らせ
- 2024.05.07
脳と心の健康調査の3回目の調査および眼底の血流の調査を開始します
2024年5月9日(木)より、脳と心の健康調査の3回目の調査を開始します。対象者は、これまでにToMMoの脳と心の健康調査にご参加いただいた方々約12,000人です。調査は仙台市にある東北メディカル・メガバンク棟にて行われ、2回目の調査から数年の間隔を置いた上で、3回目のMRI脳画像の撮像、認知心理検査、採血、血圧測定を行います。
また、3回目の調査の開始と同時に、眼底の血流の調査(第二期)も開始いたします。参加者の方々に新たにご協力をお願いするのは、近赤外線を利用し造影剤を使用しない眼底血管の光干渉断層血管撮影、屈折検査(近視、遠視の度数測定)、爪の内側の毛細血管の観察です。毛細血管不全は認知症との関連が報告されています。本調査は、ToMMoで蓄積している脳画像・認知機能結果および生活習慣情報に、眼底毛細血管情報を加えることで、眼底血管の状態と生活環境や疾患との関係性を明らかにし、将来的には認知症等の危険因子を予測する手法の開発を目指します。
本調査にご参加いただいた皆さまには、調査当日、東北大学病院の眼科医師から最先端の眼底検査装置を用いた検査結果の概要をご説明し(後日、眼底検査結果を送付いたします)、目の健康状態の確認にご活用いただく予定です。
なお、脳と心の健康調査の新規受付はすでに2019年に終了しております。3回目の調査対象者の皆さまには順次ご案内をお送りしておりますので、今しばらくお待ちいただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
このような大規模かつ経時的に行われる調査は世界でも例がなく、多様な活用が可能なものとして注目されていくことが期待されます。脳と心の健康状態を継続的に調査することにより、ご協力いただいた方の健康を見守るとともに、経時的なデータを解析して病気の原因や治療法の解明を推し進めます。
関連リンク
脳と心の健康調査で来所の方を対象に “眼底の血流の調査”を開始します
長期健康調査の内容>長期健康調査で行う検査>MRI検査(長期健康調査ウェブサイト)