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2024.04.17

小児を対象とするゲノム医学普及啓発活動に関する論文が掲載

小児を対象とするゲノム医学普及啓発活動に関する論文が日本小神経学会推薦総説として日本小児科学会雑誌に掲載されました。

科学技術の進展により、遺伝的体質の違いを明らかにした上で個人に最適な治療・予防を行うゲノム医療が実用化されつつあり、多くの人々がこの未来型医療を理解することは重要ですが、困難も伴います。
ToMMoでは、現存するゲノム医学に関する一般市民向け、特に小児向け普及資料が少ない現状を明らかにした上で、初等教育(小学生)時代から高等教育(大学生)時代の小児から青年を対象とするゲノム医学普及啓発を展開するためのコンテンツ、冊子「親子であそぼ!!遺伝子るんるん学び帳」、書籍「家族であそぼ!!遺伝子るんるん学び本」、アプリケーション「ICTを活用した小学生向けヒト遺伝学教育ツール」、短編ドラマ「知ること、知らないこと~遺伝子を調べることで生じることとは~」、教育資材パッケージ「[遺伝医療・ゲノム医療]理解促進のための医学教育プログラム」等を開発し、開発者やアンバサダー(医療者、教育者、研究者)がそれらのコンテンツを多くの人々に向けて普及啓発してきました。

本活動により、多くの人々のゲノム医学へのリテラシー向上の躍進、未来型医療理解増進のためのゲノム医学普及啓発に貢献することができ、研究機関/医療現場と一般社会/教育現場との未来型医療への理解の溝を埋めることに寄与しています。
なお、本活動は、令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞しています。

書誌情報

タイトル:小児科医と学校教諭の連携による、小児を対象とするゲノム医学普及啓発活動
著者名:小林朋子
掲載誌:日本小児科学会雑誌 128巻3号 453~460
公開日:2024年3月27日