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2023.08.25

8/7、第8回 医薬品開発研究センターシンポジウムを開催しました

2023年8月7日(月)、東北大学薬学部・薬学研究科 医薬品開発研究センター(RCPD)と未来型医療創成センター(INGEM)、および東北大学未来型医療創造卓越大学院プログラムの共催で、第8回医薬品開発研究センターシンポジウムをハイブリッドで開催しました。

 本シンポジウムは、「挑戦的アプローチから創薬へ」というテーマを掲げ、挑戦的かつ最先端的技術から、創薬へと展開する研究について講演をお願いしました。農学研究科の米山裕教授、薬学研究科から尾崎太郎准教授、柳川正隆准教授、田中浩輝助教の4名から最新の研究成果の発表がありました。本シンポジウムには、薬学研究科のみならず、他部局、他大学、製薬会社等企業から120人を上回る申し込みがあり、会場でも50人を超える教員、学生にお集まりいただきました。特に会場からは積極的な質疑応答がなされました。

 農学研究科の米山裕教授からは、「薬剤耐性菌への挑戦 ―Antiboitica djuvantsの探索―」と題して、薬剤耐性を克服するための新たなスクリーニング系の構築、そしてそのスクリーニング系において東北大学化合物ライブラリーを用いた薬学研究科との共同研究についてご紹介いただきました。また、尾崎太郎准教授からは「生物活性天然物の構造多様性を生み出す酸化酵素の解析」と題して、天然物の生合成経路を解析し、その経路を新たな有用物質の創製に活かすことを目指した最新の研究についてお話しいただきました。柳川正隆准教授からは、細胞内1分子イメージングに基づく膜受容体のシグナル伝達研究について紹介され、細胞内1分子計測の自動化を通じた、次世代ハイコンテント解析への展望を示されました。最後に、田中浩輝助教からは、遺伝子治療の分野で注目されているmRNAを細胞質に効率的に送達するのための新しい脂質材料の開発と、使用者の利便性を考慮した製剤の開発についてお話いただきました。いずれも挑戦的なアプローチであり、今後の創薬研究において重要な知見であると考えられ、これらの技術をもとに、医薬品開発研究センターと、他部局、企業との連携が一層促進されるものと考えられます。

東北大学薬学部・薬学研究科 医薬品開発研究センター(RCPD)との連携をご希望される先生方は、お気軽にご相談いただければと思います。

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