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2022.08.05

8/2、第6回 医薬品開発研究センターシンポジウムを開催しました

 2022年8月2日(火)、東北大学薬学部・薬学研究科 医薬品開発研究センター(RCPD)、ToMMoが参画する未来型医療創成センター(INGEM)および東北大学未来型医療創造卓越大学院プログラムの共催で、第6回 医薬品開発研究センターシンポジウムをハイブリッドで開催しました。

 本シンポジウムは、「先導する解析力」というテーマのもと、最先端の解析技術を活用し、輝かしい業績を挙げている5人の先生方からご講演いただきました。シンポジウムには学内から薬学研究科、医学系研究科、当センター、卓越大学院等の教職員のほか、製薬会社等企業から全体で90名を超える参加者がありました。コロナ禍に入ってから久々に対面でも開催し、対面ならではの活発な質疑応答がなされました。

 特別講演として、筑波大学医学医療系 ケミカルバイオロジー・IT創薬研究室 広川 貴次 教授には、標的タンパク質構造に基づくインシリコ創薬の最先端についてご講演いただきました。今後、原因タンパク質、あるいは変異タンパク質を標的とした創薬を考える際には、AlphaFold2による構造予測に基づくインシリコによる化合物の推定が絶大な力を発揮することが説明されました。また、薬学研究科の若手研究者である梶本 真司 准教授からは、最新のトピックでもある疾患関連タンパク質の液液相分離の定量的な最先端解析技術について、李 宣和 准教授からは、質量分析装置を駆使した酸化ストレスによるペプチド修飾について、秋山 泰利 助教からはストレス応答としてのtRNAの切断とその制御について最近の研究成果を解説いただきました。最後にINGEM 菱沼 英史 助教(ToMMoゲノム解析部門 兼務)が、東北メディカル・メガバンク機構・INGEMにおける大規模メタボローム解析の有効性、そして最新の測定結果について発表しました。いずれの研究成果も、今後の創薬、新しい標的分子の同定に極めて有効な解析技術であり、今後一層、多部局・多領域にわたる共同研究の推進に大きく寄与するものであると考えられます。

 また2022年4月には、東北大学薬学部・薬学研究科 医薬品開発研究センターの研究施設が完成しました。薬学研究科の技術を有機的に結び付けて、創薬における課題を解決する場として活用していく計画となっています。東北大学薬学部・薬学研究科 医薬品開発研究センターでは、解決すべき課題をお持ちの方のご相談を受け付けています。

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