ToMMoにおける災害対応記録
- 成果と活動
- 地域の健康を支援する-15万人のコホート調査-
- ToMMoにおける災害対応記録
東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)は東日本大震災を契機に2012年2月に設立されました。これまで東北大学医学系研究科および東北大学病院等と連携し、多くの被災とその対応、復興の過程に向き合ってきました。その一部を災害対応記録としてまとめました。
東日本大震災に関する対応
被災地域における継続的な地域医療支援の開始
主に被災地域における継続的な地域医療支援のため、ToMMo、東北大学病院、医学系研究科が連携して循環型医師支援システムを構築・運用しました。大学で最先端のゲノム医療などに関する研究に取り組み、地域医療にも従事しながらキャリアを形成できるToMMoクリニカル・フェロー制度を創設し、2012年度から2020年度まで主に被災地域における継続的な地域医療支援を行いました。2021年度以降は、宮城県の協力のもと東北大学病院が運用を行っています。詳細
産科救急のための教育プログラムであるALSOとBLSOを開催
災害時のお産に対処できる人材を育てるという災害医療対策のため、医師やその他の医療従事者が災害時や緊急の場合に備え、お産に対処するための手技を学ぶプログラムを2012年に石巻で、2013年に石巻と気仙沼で開催しました。
長期健康調査(コホート調査)と実施と結果の返却(回付)
震災による中長期にわたる地域住民の方々の健康状態の影響を調査し、また調査を通じて地域住民の方々の健康向上に貢献しています。疫学研究であるコホート調査においては、個人に対して個別の検査結果返却は必ずしも行われませんが、東北メディカル・メガバンク計画では全対象者へ個別の検査結果を郵送でお知らせし、参加された皆さまの健康にお役立ていただいています。また、調査の中で重篤な検査結果が発見された等、急ぎの対応が必要と考えられる方には、通常よりも早く結果をお返しする至急結果回付、受診勧奨を行っています。
東北メディカル・メガバンク計画のコホート調査について
結果回付について *至急結果回付含む
長期健康調査(コホート調査)結果報告会・事業報告会の実施
2013年から開始した長期健康調査の結果について、参加者の状況、集計結果、地域別の傾向などについてお伝えする結果報告会を、主に沿岸部を中心とする地域で2013年に実施したのを皮切りに、2014、2015、2016年と宮城県内全域で実施しました。また、2018、2022、2025年には、コホート調査から分かってきたことを地域の皆さまへご説明する事業報告会を宮城県内の会場で実施しました。詳細
「妊産婦を守る情報共有マニュアル(一般・避難所運営者向け)、災害時妊産婦情報共有マニュアル(保健・医療関係者向け)」の公開
東日本大震災における妊産婦の避難所での対応を教訓に、避難所を運用する方、そこで急遽生活をされることを余儀なくされた方々、そこに支援に赴かれる保健・医療関係者が、その時、誰が誰と何をどのように情報共有すべきか、具体的に記したマニュアルを作成し、ウェブ上で公開しました。詳細
他の地域における災害への対応
ネパール中部地震に関するToMMoの活動
2015年に発生したネパール中部地震に対して、災害後問題となるメンタルヘルスと感染症の問題に関して、被災地の方々が注意するべき点を8項目ずつのメッセージにして公開し、さらに義援金の寄付など行いました。
平成28年熊本地震に関する情報発信や支援のまとめ
2016年に発生した平成28年熊本地震に対して、「妊産婦を守る情報共有マニュアル」の公開や必要な人材の現地派遣、また被害にあわれた学術機関への研究支援などを行いました。詳細
なお、この時に解析支援した研究は2021年に論文発表されています。詳細
令和6年能登半島地震に関する情報発信・支援
2024年に発生した令和6年能登半島地震に対して、2016年に公開した「妊産婦を守る情報共有マニュアル」を再掲しました。詳細