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2024.06.10

三世代コホート調査の10年間の取り組みと周産期の主なプロファイルを学術雑誌DOHaD研究で報告

東北メディカル・メガバンク計画三世代コホート調査は、2013年から始まり、現在も参加者の方々にご協力いただき調査を継続しております。この度、学術雑誌「DOHaD研究」に10年間取り組んできた調査の内容と、周産期の主な合併症の実態を出産歴・妊娠前body mass index(BMI)・多胎妊娠有無別に報告いたしました。

妊娠高血圧症候群については、初産婦さんの方が経産婦さんに比べて全体的な割合が高く、かつ妊娠前BMIが高いほど割合が高値でした。また、多胎妊娠での合併症についても、たくさんの方々にご協力いただき、単胎妊娠・多胎妊娠を合わせて網羅的に結果を示すことができました。早産、お子さんの低出生体重では単胎妊娠よりも割合が高値でしたが、在胎不当過小では、多胎妊娠有無や出産歴にかかわらず、妊娠前BMIが低い群で割合が最も高値であり、合併症の背景にある特徴が異なりました。

三世代コホート調査ではお子さんの乳幼児期や学童期の情報収集も進んでおります。今後も対象者の方々、地域の方々に役立つ知見を創出していきたいと考えております。

書誌情報

タイトル:東北メディカル・メガバンク計画三世代コホート調査:10年間の取り組みと周産期転帰のプロファイル
著者名:石黒真美、小原拓、黒田真帆、村上慶子、野田あおい、篠田元気、大類真嗣、岩間憲之、目時弘仁、菊谷昌浩、寳澤篤、栗山進一
掲載誌:DOHaD研究
掲載日:2024/06/07
DOI:10.51067/dohad.12.1_11