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2017.07.10

当計画における情報セキュリティとプライバシー保護の基本方針に関する論文がBMC Medical Informatics and Decision Making誌に掲載されました

東北メディカル・メガバンク機構の高井貴子准教授らを中心に、当計画における情報セキュリティとプライバシー保護の基本方針についての論文をまとめ、BMC Medical Informatics and Decision Making誌に掲載されました。

この論文は、東北メディカル・メガバンク計画において、試料・情報を統合した複合バイオバンク(integrated biobank)を構築するにあたり、プライバシー保護に十分に配慮しながら、試料・情報分譲などを通じたデータシェアリングを如何に促進するかという困難な課題を、どのような基本方針をもとに克服しているかを論説したものです。15万人の参加者から頂いた検体と、調査票情報や個人の全ゲノム解析・オミックス解析といった各種解析情報が統合されて管理される複合バイオバンクならではの課題を浮き彫りにすると共に、データを機微性の度合いによって階層分けしてアクセス権限や方法を管理する基本方針について詳述しています。

当計画では発足以来、我が国の各種指針に基づくと共に、国際的な動向も参考にしながら、バイオバンク運用に務めてきており、そのことは日本語においては発信し続けてきたところではありますが、本論文で初めて論文としてまとまった形で世界に向けて発信されました。

【掲載論文】
Security controls in an integrated Biobank to protect privacy in data sharing: rationale and study design
「複合バイオバンクでのデータシェアリングにおけるプライバシー保護のためのセキュリティコントロール:根拠と研究デザイン」

著者:Takako Takai-Igarashi, Kengo Kinoshita, Masao Nagasaki, Soichi Ogishima, Naoki Nakamura,Sachiko Nagase, Satoshi Nagaie, Tomo Saito, Fuji Nagami, Naoko Minegishi, Yoichi Suzuki,Kichiya Suzuki, Hiroaki Hashizume, Shinichi Kuriyama, Atsushi Hozawa, Nobuo Yaegashi, Shigeo Kure, Gen Tamiya, Yoshio Kawaguchi, Hiroshi Tanaka and Masayuki Yamamoto

BMC Medical Informatics and Decision Making (2017) 17:100
Published: 06 July 2017 
DOI 10.1186/s12911-017-0494-5