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2015.10.05

山本嘉昭先生によるネパールの医療に関する講演会が開催されました

東北大学病院等との共催で、9月18日(金)に臨床中講堂にてネパールの医療に関するセミナーが開催されました。演者の産婦人科医の、山本嘉昭先生(ToMMoクリニカル・フェロー)は、途上国の医療や国際協力に強い関心を持たれ国境なき医師団に参加するなどして諸外国で活躍されています。山本先生はその一環で、数年前からはネパールで活動されています。そんな中、一時帰国中の4月25日(土)に大地震が発生し、すぐにネパールに戻られて震災後医療に携わられました。 講演は、前半部が今年の震災後の状況、後半部はネパールの医療状況一般にあてられました。震災後、各地を回られた際の写真がふんだんに提示され、煉瓦を積んだだけの家屋が多数倒壊したところで医療活動が行われているさま、劣悪な交通事情から地方にはほとんど物資がいきわたらないこと、など厳しい状況が語られました。また、ネパールの医療全般として、医療者の絶対数の不足があり、ご専門の産科医療においては高い新生児死亡率についてなど、活動を実践されている病院の現場に即して極めて具体的に語られました。絶望的にも感じられる状況の中、きっと100年後にはよくなるんだ、という明るいビジョンで締めくくられる山本先生の言葉が非常に印象的な講演会になりました。

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