お知らせ
- 2026.01.26
ゲノム医療・研究のプレスリリース発出ガイドに関する論文が掲載
ゲノム医療・研究の成果発信のための手引書「ゲノム医療・研究のプレスリリース発出ガイド」について、詳細を紹介した論文がJournal of Human Geneticsに掲載されました。
日本におけるゲノム医療・研究の成果発表ではプレスリリースが重要な役割を果たしており、各種メディアによる報道の大半がプレスリリースに基づいていることが分かっています。最近では、一般の人がインターネットを通じて直接プレスリリースを目にする機会も増えてきました。ゲノム医療・研究では、ゲノム情報が持つさまざまな特性(生涯変わらない、家族と共有される、将来の疾患の発症が予測できる、など)から、成果発表において特に配慮が必要な事柄があることが先行研究等で示唆されてきましたが、配慮事項をまとめたガイドはこれまでありませんでした。
今回、ゲノム研究・プレスリリース・報道に関わる専門家や、患者・市民の方々からの意見を取り入れながら、ゲノム医療・研究に特有の配慮事項をまとめたガイドを作成しました。医学系研究の成果発表で注意すべき7項目に加えて、(1)個人情報を守る、(2)不適切な対応等を防ぐ、(3)関係者に配慮する、(4)偏見・差別を防ぐ、(5)遺伝子決定論を避ける、というゲノム医療・研究の成果発表で特に配慮すべき5項目で構成されています。専門家や患者・市民の視点を取り入れて作成したことがこのガイドの大きな特徴であり、成果発表やプレスリリースで見落とされがちな注意事項も盛り込まれています。
このガイドは、ゲノム医療・研究と、その情報発信に関わる多くの方々に共有され、利用していただくことを目的としています。公開された論文の本文から、ガイドの日本語版・英語版PDFのダウンロードが可能ですので、ぜひご活用ください。
なお、本研究は、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)によるゲノム医療実現バイオバンク利活用プログラムの課題「ゲノム医療・研究推進社会に向けた試料・情報の利活用とPPI施策に関する研究開発」(代表者:東京科学大学 吉田雅幸 教授)の一環として実施されました。
書誌情報
タイトル:Press release guide for genomic research and medicine: a framework co-developed with public contributors in Japan
著者名:Misaki Arakawa, Tomoyo Takeuchi, Yusuke Ebana, Kaori Muto, Masayuki Yoshida, and Fuji Nagami
掲載誌:Journal of Human Genetics
掲載日:2026年1月15日
DOI: https://doi.org/10.1038/s10038-026-01452-3
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