お知らせ
- 2025.11.06
妊娠初期・中期における麻黄含有漢方薬の使用と周産期アウトカムに関する論文がPharmacoepidemiology and Drug Safety誌に掲載
妊娠初期・中期における麻黄含有漢方薬の使用と周産期アウトカムに関する論文がPharmacoepidemiology and Drug Safety誌に掲載されました。私たちはこれまでに、かぜ症状に対し使用される葛根湯や小青竜湯といった麻黄含有漢方薬の妊娠初期における使用と先天形態異常との間に有意な関連がないことを報告してきました。しかし、麻黄含有漢方薬の使用と帝王切開、早産(PTB)、低出生体重(LBW)、在胎週数不当過小(SGA)、アプガースコア(<7)などの周産期転帰との関連は不明でした。そこで、三世代コホート調査のデータを用いて、妊娠初期・中期における麻黄含有漢方薬の使用と周産期転帰との関連を検討しました。
妊娠中の使用の安全性が確立している感冒薬の一つであるアセトアミノフェンを妊娠中に使用した妊婦とその児を比較群として、妊娠中の麻黄含有漢方薬の使用と各周産期転帰との関連を評価しました。妊娠初期・中期にアセトアミノフェンと麻黄含有漢方薬を使用した妊婦の割合はそれぞれ5.3%、3.5%で、妊娠初期・中期に麻黄含有漢方薬を使用した女性における帝王切開、PTB、LBW、SGA、およびアプガースコア(<7)との間には、交絡因子を補正しても統計学的に有意な差は見られず、妊娠初期・中期における麻黄含有漢方薬の使用と各周産期転帰との間に関連がないことが示唆されました。
書誌情報
タイトル:Perinatal outcomes after the use of Kampo medicines containing ephedra during pregnancy
著者名:Aoi Noda, Ryutaro Arita, Taku Obara, Minoru Ohsawa, Satoko Suzuki, Ken Haneda, Ryo Obara, Kei Morishita, Genki Shinoda, Keiko Murakami, Masatsugu Orui, Mami Ishikuro, Akiko Kikuchi, Shin Takayama, Tadashi Ishii, Shinichi Kuriyama
掲載誌:Pharmacoepidemiology and Drug Safety
早期公開日:03 November 2025
DOI:10.1002/pds.70251