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2024.09.17

(10/7) ミニシンポジウム「「人種」とゲノム:15万人バイオバンクをめぐる文化人類学者との対話」を開催します

趣旨

“人種”という言葉はその生物学的実体が否定されてきた一方で、現在も日常的に使われているほか、目には見えにくいかたちで差別構造が存在しているなど多層な概念です。さらに近年のゲノム医科学の急速な進展によって、ヒト集団間の疾患に関連する遺伝子のちがいの保有率などが明らかにされていくなかで、科学的概念と社会的人種概念の混同や、人種主義的言説との結びつきといった課題が新たに生じてきました。東北メディカル・メガバンク機構は15万人規模の日本人集団を対象とした国内有数のバイオバンクとして、これまでもさまざまな倫理面の検討を行ってきましたが、集団間の差異をどのように解釈し、誤解のないように発信するのかといった課題は、今後も取り組むべき重要事項のひとつです。本シンポジウムでは、人種概念を対象とした研究の第一人者であり、国内外で学際的共同研究を率いてこられた竹沢泰子先生をお迎えしてご講演をいただき、今後の倫理的課題の検討にむけた意見交換の場とすることを目的としています。

日時・場所

日時   2024年10月7日(月) 15:00-17:00(14:30開場)
場所   東北大学星陵キャンパス医学部6号館1階講堂 (マップB08)
参加方法 参加自由・直接会場にお越しください  *対面のみ

プログラム

15:00 開会・趣旨説明
長神 風二 (東北大学 東北メディカル・メガバンク機構)

15:10 研究発表
田宮 元 (東北大学 医学部医学系研究科)
「医学研究における人種・民族・祖先性の意味」
大久保 雄規 (東京大学大学院 新領域創成科学研究科)
「個人のルーツを表す変数の使用法に関する全米アカデミーズ報告」

15:35 講演
竹沢 泰子 (関西外国語大学 国際文化研究所)
「科学において「人種」はいかに創られ解体されてきたのか:一つの問題提起として」 

16:35 総合討論

連絡先

主催 東北大学東北メディカル・メガバンク機構 広報渉外・企画分野 
メールアドレス tommo-pr[at]grp.tohoku.ac.jp