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2023.02.09

三世代コホート調査における家系情報を登録するための仕組みに関する論文がBioinformation誌に掲載されました

三世代にわたるコホート研究を実施するにあたって、膨大な家系情報付きデータを効率的に登録する仕組みについての論文がBioinformation誌に掲載されました。

コホート研究で蓄積した情報を管理するにあたり、経時的に得られる参加者の情報を常に更新しながら、複雑な家系情報を迅速かつ正確に入力・修正するには、入力インターフェースの構築や内部のデータ構造の設計に至るまで多くの工夫が必要です。遺伝統計の分野では家族関係を記述するために、単純で標準的な表現形式が使われており、三世代コホート調査においては、遺伝統計学の分野で一般的に使用される家族関係の表現形式では十分対応できないため、児とその父母・祖父母の7人により構成される家族関係のデータモデルを新たに設計し、効率的に7人セットの家族関係を登録しデータ管理可能なインターフェース「BirThree Enrollment」を構築しました。
「BirThree Enrollment」により、複雑で多様な形態の家系情報と検査情報を一緒にデータベースに蓄積でき、蓄積するデータの精度が飛躍的に向上したシステムの運用が可能になりました。本研究は、三世代にわたる家系情報を含めたデータを登録する仕組みについての報告です。

書誌情報

タイトル:A knowledge representation model for family relationship to three generation
著者:Kazuro Shimokawa, Mami Ishikuro, Taku Obara, Hirohito Metoki, Satoshi Mizuno, Satoshi Nagaie, Masato Nagai, Chizuru Yamanaka, Hiroko Matsubara, Mayumi Kato, Yuki Sato, Soichi Ogishima, Takako Takai-Igarashi, Masahiro Kikuya, Atsushi Hozawa, Fuji Nagami, Shinichi Kuriyama, Takashi Suzuki, Kengo Kinoshita, Masayuki Yamamoto, Hiroshi Tanaka
掲載誌:Bioinformation
掲載日:2022年12月31日
DOI:10.6026/973206300181166