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2022.03.03

2/22、第5回 医薬品開発研究センターシンポジウムを開催しました

 2022年2月22日(火)、東北大学薬学部・薬学研究科 医薬品開発研究センター(以下RCPD)、ToMMoが参画する未来型医療創成センター(INGEM)および東北大学未来型医療創造卓越大学院プログラムの共催で、第5回 医薬品開発研究センターシンポジウムをオンライン開催しました。

 今回のシンポジウムは、「創薬のための革新的なアプローチ」というテーマのもと、最先端の解析技術並びに製剤技術を確立し、輝かしい業績を挙げている4人の若手研究者からその技術と研究成果について講演いただきました。

 愛媛大学プロテオサイエンスセンター・プロテオ創薬科学部門長の竹田 浩之 先生からは、無細胞合成した組換えタンパク質およびAlphaScreen技術を用いたプロテインアレイついて説明いただき、特定のタンパク質と相互作用する標的タンパク質の同定や、薬物の標的タンパク質の同定に力を発揮することが示されました。
 生命科学研究科 応用生命分子解析分野 横山 武司 先生(INGEM兼務)からは、INGEMに整備されたクライオ電子顕微鏡の紹介と、クライオ電子顕微鏡でのリボソームの構造解析の実例とその抗菌薬開発への応用について講演がありました。
 薬学研究科 井上 飛鳥 先生からは、薬物の主要な標的分子であるGタンパク質結合型受容体に関する網羅的な解析手法とともに、その活性化機構と新たな薬物開発の可能性が述べられました。
 薬学研究科 櫻井 遊 先生からは、環境応答性材料を用いたリポソームと抗体を活用し、核酸を標的細胞に送達する技術とその成果について講演されました。

 これらの発表内容は、いずれも創薬における大きな課題を解決するための先端的技術に関しての発表で活発な討論がなされました。シンポジウムには学内から薬学研究科、医学系研究科、当センター、卓越大学院の教職員のほか、他大学や製薬会社等企業から、全体で90名を超える参加者がありました。

 RCPDには、脳作動薬グループ、免疫制御グループ、腎・代謝ストレスグループ、COVID-19対策研究グループがあり、INGEMの神経脆弱性専門委員会、免疫脆弱性専門委員会、血管脆弱性専門委員会、酸化ストレス専門委員会と共通する体制となっています。現在、既存の建物の改修によるRCPDの設置が進んでおり、次回は開所を記念したシンポジウムを開催予定です。

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