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2021.02.19

2/10、第3回 医薬品開発研究センターシンポジウムを開催しました

 2021年2月10日(水)、東北大学薬学部・薬学研究科 医薬品開発研究センター(以下RCPD)、ToMMoが参画する未来型医療創成センター(INGEM)および東北大学未来型医療創造卓越大学院プログラムの共催で、第3回 医薬品開発研究センターシンポジウム「酸化ストレスと創薬」を、オンラインで開催いたしました。

 今回のシンポジウムは、RCPDの免疫制御グループとINGEMの免疫脆弱性専門委員会の連携を高めるために共通するキーワードとして、「免疫と創薬」を選択し企画されたものです。

 薬学研究科 界面物性化学分野 能﨑 優太 助教からは「免疫ワクチンのためのドラッグデリバリーシステムの開発」としてインジェクタブルポリマーを用いた徐放型ワクチンならびにpH応答性ポリマー修飾リポソームを用いた抗原の細胞質内デリバリーシステムの構築について発表されました。
 薬学研究科 生命機能解析学分野出身 熊田 幸平 先生からは「コシャペロンDroj2/DNAJA3による自然免疫シグナル制御」というテーマで、ショウジョウバエの自然免疫を活性化する遺伝子としてDroj2の発見と、この系がヒトでも保存されており、創薬標的としての重要性を示した発表がありました。
 薬学研究科 生活習慣病治療薬学分野 瀬川 良佑 助教からは「表皮細胞を標的とした抗アレルギー薬の探索」というテーマで、表皮細胞が産生するサイトカインTSLPの産生制御機構、ならびにその産生を抑制する化合物の探索の現状とアトピー性皮膚炎治療薬としての有効性が報告されました。
 特別講演として、医学系研究科 呼吸器内科学分野 沼倉 忠久 助教から、「活性イオウ分子種に着目した難治性呼吸器疾患の新規病態解明」というテーマで、新規の内因性抗酸化分子である活性イオウ分子種のCOPDや喘息の疾患への寄与について示す共に、疾患動物モデルを用いた最新の研究についても紹介されました。

 いずれも創薬に関連したアトラクティブな発表内容で、オンラインでの開催ながら活発な討論もなされ、医学系研究科と薬学研究科を中心としたさらなる連携の構築の引き金になったと考えられます。当日は薬学研究科、医学系研究科、未来型医療卓越大学院生など学内の教職員の他、製薬会社から80名を超える参加者がありました。

 RCPDには、脳作動薬グループ、免疫制御グループ、腎・代謝ストレスグループ、そして新たにCOVID-19対策研究グループが加わり、INGEMの神経脆弱性専門委員会、免疫脆弱性専門委員会、血管脆弱性専門委員会、酸化ストレス専門委員会と共通する体制となっています。
 次回は脳作動性グループと神経脆弱性専門委員会の連携を推進するシンポジウムを計画する予定です(時期未定)。

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東北大学薬学部・薬学研究科 医薬品開発研究センター

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