ICTを活用した小学生向けヒト遺伝学教育ツール

遺伝的体質の違いを明らかにした上で、個人に最適な治療・予防を行うゲノム医療が、がんや難病領域において実用化されつつある昨今において、将来を担う子どもに対して初等教育時代からヒト遺伝学を学習する機会があることが望まれます。そこで、ToMMoの小児科医である予防医学・疫学部門の小林朋子准教授と仙台市内の小学校教諭(仙台市教育研究会 理科研究部会)が協働して、小学校の授業で活用できる「ICTを活用した小学生向けヒト遺伝学教育ツール」を開発しました。

「健康と命の大切さを育む」ための授業を担当される小学校教諭や学校医は勿論のこと、お子さまのご家庭でも本ツールをご活用いただければと思い、2022年3月に公開いたしました。

アプリケーション「ICTを活用した小学生向けヒト遺伝学教育ツール」の使用方法

ICTを活用した小学生向けヒト遺伝学教育ツール にアクセスしてください。オンライン環境下で使用することができます。

アプリケーション「ICTを活用した小学生向けヒト遺伝学教育ツール」の概要

小学校学習指導要領(平成29年告示)に則した、3つのアプリケーションで構成されています。

第2学年:学級活動「立場の違いを理解する」の授業に標準を合わせた内容

 「じぶんのとくちょうをしろう!」
個々の遺伝情報に基づき、自分と友達の体質には同じところ、違うところがあることに気付き、互いを認め、尊重し合う態度を育てる

第3学年:道徳「生命の尊さ ヌチヌグスージ(いのちのまつり)」の授業に標準を合わせた内容

 「あなたのいのちをたどっていくと?」
個々の生命と遺伝情報は、過去から繋がっていることを知り、生命を大切にする心情を育てる

第5学年:理科「学びを繋ごう 生命の繋がりを考えよう」の授業に標準を合わせた内容

 「生命のつながりを考えよう!」
植物や動物の誕生や成長・体の働きについて学んだことをふり返る活動を通して、個々の生命と遺伝情報を繋いでいく仕組みについて考える力を育てる

その他
謝辞

本ツールは、JSPS科研費 JP 17K01011「ICTを活用した小学生向けヒト遺伝学教育ツールの開発と評価に関する研究」(研究代表者:東北大学 小林朋子)の助成を受け、平成29年度~令和3年度に制作されました。

お問合せ先

E-mailアドレス:tommo-gemeed*grp.tohoku.ac.jp(*を@に変えて下さい)