「東日本大震災から2年を迎えて」(2013年3月)

東日本大震災から2年を迎えて

img-greetings01間もなく東日本大震災から2年を迎えます。大変な被害を受けられた方々に改めてお見舞い申し上げます。

わたしたち、東北大学東北メディカル・メガバンク機構は、2012年2月に発足以来、大震災の災禍からの復興事業を着実に行うべく、さまざまな取り組みに邁進して参りました。被災した地域医療の復興の後押し、住民の方々の長期健康調査、大規模なバイオバンクの構築、次世代医療の基盤の形成、という壮大なプロジェクトは、この1年でようやく緒について参りました。

特に、昨年10月から循環型医師支援制度のもとに、被災地の医療を支えるToMMoクリニカル・フェローを任命して実際に複数の沿岸部病院への支援を行うことができたこと、また、石巻・気仙沼・岩沼の3か所に地域支援センターを開設できたことは、わたしたちの地域の復興への思いを早期に形にできたものと自負しています。

一方、ご協力をお願いするために宮城県各地に赴く道々、復旧が必ずしも十分でないところを数多く拝見して参りました。不自由を強いられている方々に常に思いを致しながら、地域の皆さまと共に歩み、今後も事業に取り組んでまいります。

復興がより確かなものになるように、多くの皆さまのご協力・ご参画をお願い申し上げます。

2012年3月
東北大学東北メディカル・メガバンク機構
機構長 山本 雅之