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2023.01.04

三世代コホート調査における妊婦の降圧薬服用状況をHypertension Research誌に報告

日本では、晩婚化および高齢出産の増加により、妊娠中の薬物療法の機会が増加していると考えられています。そのため、周産期の薬物療法に関するエビデンスの充実が必要です。昨年日本高血圧学会公式学会誌であるHypertension Research誌に、東京大学のTaguchiらが健康保険組合のレセプトデータベース(JMDC)を用いて、妊娠中の降圧薬使用状況を報告しました(doi: 10.1038/s41440-022-01018-8)。レセプトデータベースは処方行為を特定することはできますが、処方された薬を服用したかの確認はできません。そのため、Taguchiらが報告した妊娠中の降圧薬処方動向と、東北大学東北メディカル・メガバンク計画三世代コホート調査データで収集している妊婦の降圧薬服用状況に関する自己申告を比較し、処方動向と服薬状況が同様であることを報告しました(doi: 10.1038/s41440-022-01101-0.)。今後、レセプトデータや三世代コホート調査データを用いた、周産期の薬物療法の安全性評価が広く推進されることが期待されます。

書誌情報

タイトル:Antihypertensive drug use during pregnancy in Japan
著者:Obara Taku, Ishikuro Mami, Ueno Fumihiko, Noda Aoi, Murakami Keiko, Kuriyama Shinichi
掲載誌:Hypertension Research
掲載日:2022 Dec 2(Online ahead of print.)
DOI: 10.1038/s41440-022-01101-0.