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2013.05.01

栗山進一教授が東北大学サイエンスカフェに出演しました

2013年4月26日、第91回東北大学サイエンスカフェに栗山進一教授(東北大学災害科学国際研究所災害公衆衛生学分野。東北メディカル・メガバンク機構予防医学・疫学部門分子疫学分野兼任)が出演しました。

「人は分子の集合体か?~遺伝・環境・社会的要因のすべてを考慮した全人的医療~」と題されたこのサイエンスカフェは、仙台市のせんだいメディアテークで開かれ、会場は参加者で溢れました。

カフェは栗山教授の講演で幕を開けました。

教授は「遺伝子で全ては決まらない」と告げて、病気は遺伝要因だけで起きることは少なく、環境要因と遺伝要因の両方が合わさることで発症に至ることが多いと説明しました。さらに第三の要因として、社会的要因を考えることの大切さを聴衆へ伝え、ソーシャルキャピタル(社会関係資本)の重要性を強調しました。

サイエンスカフェ中盤はグループワークに移りました。司会を務めるのは、目時弘仁講師(地域医療支援部門)です。

参加者はテーブル毎のグループに分かれ、司会を通じて出される問いを話し合いました。そこから生まれた意見をファシリテーターがまとめて、各テーブルから全参加者へ向けて発表しました。当機構からファシリテーターとして、分子疫学分野の菊谷准教授、石黒真実助教、成川助手、保健師、心理士、リサーチコーディネーター等が参加しました。

「両親に高血圧がある人を前に、環境要因・ソーシャルキャピタルの視点でどのように対応すべきか考えてみよう」との問いに対して
「地域とのつながりを強めたり、自分の居場所を見つけたりしたら、血圧が下がるのでは」との意見が出され、
また「心の健康を保てるようなことをしていきたい」「笑いを重視するとよい」との声が上がりました。

栗山教授への質問を受けた後に、カフェは幕を閉じました。

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