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2012.10.11

スイス連邦工科大学チューリヒ校のアイヒラー学長が当機構を訪問しました。

2012年10月10日、東北大学を表敬訪問したスイス連邦工科大学チューリヒ校ラルフ・アイヒラー学長一行を東北メディカル・メガバンク機構にお迎えしました。アイヒラー学長は京都、神戸、東京を歴訪後に仙台へ立ち寄り、当機構への訪問にはスイス大使館学技術部の方も随行されました。

2007年より学長をつとめるアイヒラー学長は、物理学者であり米国やドイツでの研究経験もお持ちです。
1855年創立の同校は、アインシュタインをはじめとする21人のノーベル賞受賞者を輩出し、約80か国から集ったおよそ17000人の学生と400人を超える教員を擁しています。会談では数日前にノーベル医学生理学賞の受賞が決定したジョン・ガードン卿のことも話題に上りました。

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学長をお迎えした当機構の山本機構長は、東日本大震災時の東北大学の状況や設備の被害、ライフラインが止まったため研究が滞ったことを語りました。また学生や教職員が避難した大学構内の体育館の写真を示しながら、当時東京へ出張していた自らが救援物資として毛布を大量にトラックへ積み込んで被災した仙台へ戻ったことを話しました。
さらに石巻など沿岸部の津波被害の大きさや医療機関の被った被害を説明し、その後復興の道筋を探して東北メディカル・メガバンク事業の構想に至ることを解説しました。

当機構の行うコホート事業とバイオバンク計画の解説にアイヒラー学長は聞き入り、一行から詳細について質問がなされました。また新しい医療を支えるために必要な職種を養成するための教育についても話題に上りました。
なお東北の地域医療が抱える問題の解消を目的とした試みとして循環型医師支援システムが紹介され、応じる一行の話からは、スイスでも医師は都市部に偏り、地方への赴任希望者は少ないことが窺われました。

話はスイスで行われているコホートの状況にも移り、会談は終始和やかな雰囲気のまま終了しました。

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