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2016.02.03

いわて東北メディカル・メガバンク機構志波講師らの論文が科学雑誌「PLOS ONE」に掲載されました

岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構生体情報解析部門志波講師らの論文が、国際科学雑誌「PLOS ONE」に掲載されました。

 

血液などの生体試料は研究機関ごとに異なる手法で集められています。
DNAのメチル化は環境により変化することが知られているため、DNA収集プロトコール
の違いが研究結果に影響を与えることが考えられます。しかしこれまで、この違いが
DNAメチル化解析の結果に与える影響については、十分にわかっていませんでした。

そこで今回、志波講師らは、DNA収集プロトコールの違いがDNAメチル化解析に与える
影響について解析し、異なる手法で集められた血液から回収した白血球細胞の種類の
分布(細胞組成)が異なっていることを確認しました。

さらに、異なる手法で集められた生体試料の細胞組成を推定し、さらにその情報を用
いてDNAメチル化の差を、コンピューターを使って補正する方法を開発しました。

この開発によって、複数の研究機関で集めた生体試料を相互利用してDNAメチル化の
研究を進めることが可能になりました。


詳細は「研究成果の紹介」(いわて東北メディカル・メガバンク機構WEBサイト)をご覧ください。
なお当機構の峯岸直子教授、寳澤篤教授、工藤久智助教が本論文の共著者になっています。

論文名:Adjustment of cell-type composition minimizes systematic bias in blood DNA methylation profiles derived by DNA collection protocols
(邦訳: 国内コホート・バイオバンクの生体試料収集プロトコールの違いによるDNAメチル化状態の差の補正手法の開発)

著者:Yuh Shiwa, Tsuyoshi Hachiya, Ryohei Furukawa, Hideki Ohmomo, Kanako Ono, Hisaaki Kudo, Jun Hata, Atsushi Hozawa, Motoki Iwasaki, Koichi Matsuda, Naoko Minegishi, Mamoru Satoh, Kozo Tanno, Taiki Yamaji, Kenji Wakai, Jiro Hitomi, Yutaka Kiyohara, Michiaki Kubo, Hideo Tanaka, Shoichiro Tsugane, Masayuki Yamamoto, Kenji Sobue, Atsushi Shimizu

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