GWAS解析

コントロールデータや解析設備・人材が整ったGWASセンターにおいて、共同研究者が保有するDNA試料やSNPアレイデータをもとに、高品質なゲノムデータの産生、及びGWAS解析を実施しています。得られた解析結果は、共同研究先と共有するとともに、原則としてGWASセンターに蓄積し、日本全国の多くの研究者が利用可能となるよう整備します。

共同研究の流れ

GWASセンターにおける共同研究の実施を希望される場合、以下のような流れで行います。詳細は、GWASセンター受付窓口:tommo-gwas*grp.tohoku.ac.jp(*を@に変えて下さい)へお問い合わせください。 

1. 事前コンサルティング
お持ちの試料・データや目的等をお伺いし、最適な実施内容や費用等について打合せを実施、共同研究計画を立案します。実施内容は大きく分けて以下となります。
(1) ジャポニカアレイ®によるジェノタイピング
(2) クオリティコントロール(QC)解析・遺伝子型インピュテーション
(3) GWAS解析
※ (2)(3)で対象とするSNPアレイ解析情報は、ジャポニカアレイ®と標準的なイルミナ社製SNPチップによるものです。
※ すでにSNPアレイデータをお持ちの場合には(2)(3)の実施、GWAS解析が不要な場合には(1)(2)の実施等、目的に合わせて柔軟に対応いたします。
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2. 各種手続き
倫理審査申請、共同研究契約締結、費用の支払い等の手続きを行います。
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3. 共同研究の実施
試料・データを送付いただき、研究計画に沿って解析を進め、得られた結果を報告書とともに返却します。事後コンサルティングとして、結果の詳細な説明を受けることも可能です。
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4. 共同研究の終了
研究成果の取扱いについて協議し、覚書を締結します。解析結果はGWASセンターに蓄積されます。

GWASセンターによる解析サービス紹介リーフレット

GWASセンターに関するお知らせ

2023.01.13 脂質関連遺伝子が様々な疾患発症リスクに与える影響を検証した国際共同研究が論文として発表されました。  詳細

2022.11.30 日本人集団の慢性腎臓病および腎機能関連形質に関するゲノム関連解析の論文が公開されました。  詳細

2022.08.22 ToMMoが参画した脂質関連遺伝子の生物学的機序解明に関する国際共同研究が論文として発表されました。 詳細

2021.12.09 国際コンソーシアムGLGC(Global Lipids Genetics Consortium)との共同研究の成果がNature誌に掲載されました。多民族集団を対象とした血中脂質の大規模メタGWAS解析を中心とした研究で、民族的多様性がもたらす効果を明らかにしています。当センターからポリジェニックリスクスコア(PRS)計算とその予測性能評価の実施で貢献しています。詳細

2021.10.01 ゲノム情報に基づく疾患の精密分類(大阪大学大学院医学系研究科とGWASセンターなどとの国際共同研究)に関する論文がNature Geneticsに掲載されました。 詳細

2021.02.24 医学系研究科眼科学分野とGWASセンターとの共同研究、IGGC (International Glaucoma Genetics Consortium)による緑内障メタGWASの論文がNature Communicationsに掲載されました。詳細