お知らせ
jMorpの全ゲノムリファレンスパネルおよびメタボロームデータを拡張
ToMMoは2025年8月25日、日本人多層オミックス参照パネル(jMorp: Japanese Multi Omics Reference Panel)に搭載するデータを拡張・追加しました。詳細は以下をご覧ください。
搭載データの拡張(ゲノム)
HLA, STR
前回の2025年6月に公開した6.1万人分の全ゲノムリファレンスパネルに、HLA、 STR情報を追加しました。2024年に公開した60KJPNから検体数は1,000人分増えました。
HLAの例:HLA-A
STRの例: [GRCh38] chr4:3,074,875-CAG
搭載データの拡張(メタボローム)
NMR
詳細三次調査における解析を約3,000人分追加しました。うち約1,200人分はベースライン調査時に妊娠中あるいは産後1か月であった方々です。また、新たに尿毒症物質を含む5種類の代謝物を追加しました。これはNMRによる解析を行った全検体についての追加となります。この追加により、NMRで測定された腸内細菌由来の代謝物についても、一般住民の血中の代謝物濃度が参照できるようになりました。
また、これまで掲載していたベースライン調査時と詳細二次調査時における経時変化のグラフに加え、ベースライン調査時と詳細三次調査時のグラフも追加されます。(例:[TCN000033] Glycine)ベースライン調査から詳細三次調査までは平均7年強経過しており、千人単位で長期間の経時変化を確認することができます。また、今回追加された詳細三次調査における解析のうち、ベースライン調査時に妊娠中あるいは産後1か月の方については、Pregnant Statusパネル(例:[TCN000033] Glycine)において、詳細三次調査時の値(ベースライン調査時における出産後平均約7年弱後)も追加プロットしています。すでに公開している妊婦のデータ等をあわせると79,000検体のデータセットとなります。
MS
LC-MS/MS による標的メタボローム定量解析のうち、Biocrates社のMxP®Quant 500シリーズを用いた解析において、すでに公開しているベースライン調査時 の9,000人分の測定データのうち、約3,000人分について、主に脂質を対象とする、代謝物数330種類の追加解析を行いました。すでに解析済みのものと合わせて900種類近い代謝物数となりました。これにより、主要なリン脂質の多くがカバーされ、参照パネルとしての情報活用がより広い形で可能となりました。
jMorp: Japanese Multi Omics Reference Panel
jMorp Tutorial (ユーザーガイド、使い方動画など)