ジャポニカアレイ® NEOを開発

ToMMoでは、日本人集団に特有の疾患関連SNP等を搭載したSNPアレイの設計を完了しました。この設計を反映した「ジャポニカアレイ® NEO」はサーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループより販売されています。
ゲノム解析には、ゲノムを端から端まで網羅的に解析する方法から、一部分だけを解析するものまでいろいろな解析方法があります。当然、詳細な解析をすればするほどコストが高くデータ量も多くなるため、予算や目的に合わせた解析方法が選択されています。今回ToMMoが開発した「ジャポニカアレイ® NEO」は「網羅性」と「低コスト」の両方を実現するものです。
SNPアレイは、SNP(Single Nucleotide Polymorphism:一塩基多型)というひとつの塩基に変化があるところだけを調べます。多くの人で同じ塩基配列になっているところは省略して一人ひとりの「違い」だけを調べるため、効率良く網羅的な解析ができるのです。

SNPアレイ解析そのものは前から存在する解析手法ですが、「ジャポニカアレイ® NEO」は以下の点において優れています。
(1)日本人に特有のSNPを搭載:他のアレイでは解析できなかったSNPもわかるようになり、日本人ゲノムを高精度に解析可能となる。
(2)高精度に遺伝子型インピュテーションが可能:解析により得られたSNPをもとに他のSNPの情報が推定可能なため、全ゲノムに近い配列に復元することができる。
(3)疾患SNPを搭載:多因子疾患の発症リスク予測手法の開発に寄与する。また、将来的には健康診断など、コスト面からゲノム解析の適用が難しかった領域への拡大が期待される。

詳しくはプレスリリースをご覧ください。

ジャポニカアレイ® NEOを用いたサービス

(2020年3月12日)