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2013.06.03

腎性貧血のモデルマウスを作成〜貧血治療法の開発に期待〜【プレスリリース】

東北大学大学院医学系研究科の山本雅之教授(東北メディカル・メガバンク機構機構長)、山㟢瞬研究員、鈴木教郎講師らは、慢性腎臓病で併発する腎性貧血のモデル動物開発に成功しました。
腎臓は体内の老廃物を排出するための臓器ですが、赤血球をつくるために必要なホルモン「エリスロポエチン(EPO)」を分泌する役割も担っています。そのため、慢性腎臓病を発症すると腎臓が十分なEPOをつくることができなくなり、重篤な貧血「腎性貧血」を引き起こします。これまでは適切な病態モデルマウスが存在しなかったため、腎性貧血の病態メカニズムは解明されていませんでした。
本研究グループは、遺伝子組換え技術を駆使して、腎臓でEPOをつくることができずに重度の貧血を発症するマウスの作出に世界で初めて成功しました。また、このマウスを詳しく解析し、EPOをつくる細胞の実態や貧血の病態に関する新たな知見を得ました。
この研究結果は、新たな貧血治療薬の開発や、貧血による心臓疾患などの合併症の対策へとつながる重要な成果です。
本研究成果は、2013年6月3日(英国時間)に英国科学雑誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」のオンライン版で公開されます。

プレスリリース本文(PDF)

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