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河北新報 リレーエッセー 医進伝心 第49回

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  • 口の健康を保つ「プラークコントロール」/細菌のバランス整える

    2016年3月16日 掲載
     川嶋順子

    皆さん、ご自分の歯磨きに自信がありますか? 「毎日きちんとできているよ」と言われてしまいそうですが、歯磨きだけで丸一日授業ができるくらい、なかなか奥深いものなのです。
    そもそも、なぜ歯を磨くのでしょうか? テレビなどで「プラークコントロール」という言葉を聞く機会が増えてきました。プラークとは、歯の表面に付着している口の中の細菌=口腔(こうくう)内細菌=の塊で、歯垢(しこう)とも呼ばれます。つまようじの先ほどのプラークには、日本の人口以上の細菌がいると言われています。歯磨きをせず寝てしまった日の翌朝、歯と歯茎の境目にネバネバした白っぽいものが見つかると思います。食べかすと思われがちですが、これがプラークです。
    細菌の出す「酸」や「毒素」は虫歯や歯周病を引き起こし、放っておくと歯を失ってしまいます。一方で、これらの菌は「口腔内常在菌」と呼ばれ、ヒトと共存し、口腔内環境のバランスを整える重要な役割を担っています。虫歯や歯周病の予防のため、私たちは細菌を「除去」ではなくコントロールする、「プラークコントロール」をしなければならないのです。
    プラークはネバネバしていて歯にくっついており、うがいや薬の服用、体に備わっている免疫の働きだけでは予防効果が不十分なため、歯磨きによって細菌の量をコントロールして、虫歯や歯周病の予防を行います。
    日常生活で当たり前になっている歯磨きですが、いつまでも自分の歯で食事ができる楽しみを持ち、健康を保つ上でも、この機会に一度振り返っていただけるとうれしく思います。
      
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