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河北新報 リレーエッセー 医進伝心 第35回

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  • 生命情報科学とは何か/大量データで理解加速

    2015年8月5日 掲載
     木下賢吾

    生命情報科学という新しい分野をご存じでしょうか? 私は現在、生命情報科学という分野の研究者ですが、もともとは理学部で物理や化学、数学を好んで勉強し、生命科学関連の分野はほとんど勉強しませんでした。というのも、私にとって生命科学は、基本的な美しい方程式や原理・法則に乏しく、個別の事例をひたすら集めているだけという印象が強く、魅力的に見えなかったからです。そんな私が、気がついたら「生命情報科学とは何か」という、生物学なのか情報学なのか説明するだけでコラムが1本書けてしまいそうな分野の研究者であるというのも不思議なものです。
    この分野に入ったきっかけは、所属研究室を探していた大学3年生になる前に出会った一冊の本でした。それは、物理学では非常に高名な故シュレーディンガー博士が書いた『生命とは何か』(岩波文庫)という本で、生命という複雑で例外ばかりに見える現象が、基本法則に基づき、物理や化学の言葉で簡潔・明快に理解できる可能性が説かれていました。この本を読んであまりに美しい学問世界に魅了され、研究者を目指すことになり現在に至ります。
    現在、生命科学は大きく変わりつつあります。かつての生命科学は、少ない実験データから現象を説明する必要がありましたが、今は、生命科学の世界もビッグデータの時代を迎えており、大量の実験データから生命の理解につながる道筋や一般原理を見いだす必要が出てきています。その結果、生命情報科学という新しい分野が生まれ、情報科学の手法を武器に生命の理解が加速されつつあります。
     
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