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河北新報 リレーエッセー 医進伝心 第46回

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  • 国を越えた連携目指すバイオバンク/国際的視点 大切さ実感

    2016年2月3日 掲載
    工藤久智

    昨年12月上旬、東北大において欧州のバイオバンクコンソーシアム(BBMRI-ERIC)の代表、ジャン・エリック・リットン教授をお迎えして「EU-東北バイオバンクシンポジウム」を開催しました。
    バイオバンクとは、「多くの人の健康情報と血液などの試料を保管・一元管理し、希望する研究者がそれらを利活用できる研究のためのインフラ(研究基盤)」を指します。近年、世界中の国々で整備が進められており、特に欧州には、先進的な取り組みを大規模に行っているバイオバンクが多数作られています。
    講演の中でリットン教授は、欧州17カ国および一つの国際研究機関が参画する、バイオバンクコンソーシアムの活動について話されました。近年の学術研究や病気診断法・新薬の開発には、大規模な解析が必要とされるため、国際的な研究協力が必須です。その実現のために、IT技術を駆使し、欧州の各国間でデータや試料の相互利用をしやすい仕組みを構築しようとしており、また、欧州と他の地域との提携を積極的に推進していきたいとのことでした。
    一方で「Act locally but think globally(足元から行動せよ、しかしグローバルに考えよ)」という一節を引用しつつ、バイオバンク構築・整備について話されました。東北大のバイオバンク構築事業も現在進行中ですが、地域に目を向けながら国際的な連携といった先々を見通す考え方の大切さにあらためて深い印象を受けるとともに、東北発のバイオバンクがグローバルな研究や医療につながることを強く実感しました。
     
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