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河北新報 リレーエッセー 医進伝心 第23回

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  • 最新医療がもたらす小児がん克服の歩み/包括的な取り組み開始

    2015年2月4日 掲載
    呉繁夫

    「小児がん」という言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょうか? 同じ「がん」でも、大人と子どもではかかるがんの種類が全く違います。大人では胃がん、肺がん、大腸がんなど生活習慣の影響が大きいがんが多く、がん全体で毎年約200人に1人の割合で新たにがんが発生する計算になります。一方、小児のがんは、1年間で約1万人のお子さんに1人の発生と、大人に比べてまれな病気です。また、がんの種類も白血病や神経芽腫といった生活習慣とは関係がないがんによって占められており、その種類が非常に多いのが特徴です。
    小児がんは、まれな疾患であるために診療経験の豊富な医師が育ちにくいのが現状です。また、病気を克服した後の生活の質向上のための長期的フォローアップや復学支援など、小児医特有の問題を解決していく必要があります。
    わが国は、2013年に小児がんを集中的に診療する「小児がん拠点病院」を全国で15カ所指定し、東北では唯一東北大病院がこの指定を受けました。小児がんの治療成績は向上していますが、進行がんあるいは難治性がんでさらなる改善が望まれており、拠点病院の重要な目標の一つとなっています。東北大病院では、小児がんを専門とする「小児腫瘍センター」を設置し、包括的な小児がん医療の提供を開始しました。空気中の細菌の量を減らしたクリーンルームの拡充、病室の個室化、付き添いのご家族の生活環境の改善が実現しています。また、多くの診療科との連携を強化した高度で集学的な治療、痛みの軽減を積極的に行う緩和医療、がん克服後の医学的および社会的ケアを行う長期フォローアップ外来を充実させています。
    小児がん診療に関して、ご不明な点がある場合には東北大病院小児科までぜひご相談ください。

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