短編ドラマ「知ること、知らないこと―遺伝子を調べることで生じることとは?」

ゲノム・遺伝子解析技術の急速な進歩により、個々人のゲノム情報を用いた医療(ゲノム医療)が日常診療に実用化されようとしています。個々人のゲノム情報を調べる遺伝学的検査を実施する際には、考慮すべき遺伝情報の特性があります。その特性を、全ての国民に理解して頂くために、東北大学東北メディカル・メガバンク機構がドラマを制作しました。遺伝学的検査を提供しようとする医療者の皆さま、受けようとする市民の皆さま、是非ご覧ください。 (本短編ドラマは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)による「研究倫理に関する情報共有と国民理解の推進事業(ゲノム医療実用化に係るELSI分野)により、平成28~29年度に制作されました」)

短編ドラマ「知ること、知らないこと―遺伝子を調べることで生じることとは?」

注釈

・遺伝子を調べることで、ご自身のゲノム情報を知ることになります。ご自身のゲノム情報を知ることの意義(有益性と課題)について考えてみて下さい。
・遺伝情報の特性「一度ゲノム情報を知ると知らない状態には戻れません」「病気を発症する前に、リスクのあることがわかることがあります」「家族が同じ遺伝子変化を有している可能性があります」をご理解下さい。
・乳がんを題材にしておりますが、あくまでも一例です。その他の部分に発生したがんやがんではない疾患でも、遺伝性の場合があります。
・医療の進歩により、ゲノム情報に基づき、効果のある治療薬を選択できる場合もあります。また、保険診療が適応されるゲノム医療も増えつつあります。
・本ドラマを団体で視聴される場合は、tommo-gemeed*grp.tohoku.ac.jp(*を@に変えて下さい)へご一報下さい。

参考:英語版シナリオ

短編ドラマの解説リーフレット

解説動画

Q1.この解説動画を単独で活用できますか?
→ 短編ドラマ「知ること、知らないことー遺伝子を調べることで生じることとは?-」の理解を深めるための補足内容となっておりますので、必ず短編ドラマと一緒にご視聴ください。

Q2.遺伝カウンセリングの説明動画として活用できますか?
→ 短編ドラマのストーリーはフィクションです。ドラマに登場した人物の発症リスクのみに言及しており、家系全体にまでは言及できておりません。そのため遺伝カウンセリングの説明動画としての活用は適しておりません。

Q3.「遺伝子変化」とはどういう意味ですか?
→ 一塩基多型のことを意味しております。「バリアント」と表現した方が良いかもしれません。一塩基多型の解釈には、病気の原因となる/ならない/現時点ではなんとも判断できない場合があります。

Q4.治療について説明が不足していませんか?
→ 治療薬の開発は進歩しておりますが、短編ドラマを作成したのが2017年9月だったため、その当時の医療情勢を基準に解説動画も制作しております。

Q5.東北メディカル・メガバンク機構が、この短編ドラマや解説動画を制作されたのは、なぜですか?
→ 当機構では、ゲノム医療実用化に向けて研究を進めております。そのため、市民の方々へのゲノム医療に関わる情報提供も実施しております。

Q6.短編ドラマや解説動画について要望があるのですが、連絡先は?
→ tommo-gemeed*grp.tohoku.ac.jp(*を@に変えて下さい)へご連絡下さい。東北大学東北メディカル・メガバンク機構 ゲノム医学普及啓発寄附研究部門の窓口メールです。

参考資料

「遺伝子」や「ヒト遺伝学」について理解を深めたい方のために、東北メディカル・メガバンク機構では「家族であそぼ!!遺伝子るんるん学び本」を制作しました。 下記リンクより詳細をご覧ください。

2019年1月24日に書籍「家族であそぼ!!遺伝子るんるん学び本」を丸善出版より出版します

子ども向け遺伝教育ツールのワークブック「親子であそぼ!!遺伝子るんるん学び帳」を発行【プレスリリース】

お問い合わせ先

tommo-gemeed*grp.tohoku.ac.jp(*を@に変えて下さい)
個人的なご相談には応じられません。遺伝カウンセリングを実施している医療機関へご相談ください。