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ウェアラブルデバイス
2022.09.05
腕時計型ウェアラブルデバイスを用いた調査を2022年9月より実施します
ToMMoの健康調査では、参加された方々から自記式調査票によって生活習慣の情報を収集してきました。これらの情報は非常に重要ですが、参加者個々人の主観に基づいた回答であるためその精度には限界がある上、情報の収集に労力を要していました。近年登場した腕時計型のウェアラブルデバイスは、装着しているだけで心拍数や睡眠状態そして日中の活動量などを客観的かつ定量的にデータとして継続取得することが可能です。
そこで、ToMMoと日本製薬工業協会、MICINは2020年11月から腕時計型ウェアラブルデバイスを用いた試験的研究を実施しました。研究では、約30名に1カ月にわたり腕時計型ウェアラブルデバイスを装着いただいた結果、詳細な日中の活動量や睡眠時間などが継続的に測定可能で、生活習慣データを取得できることを明らかにしました。
この結果を踏まえ、2022年9月からToMMoと第一三共株式会社、武田薬品工業株式会社、株式会社MICINは、参加者に腕時計型ウェアラブルデバイスを1年間貸し出し、長期にわたる生活習慣データを蓄積するための共同研究を実施します。対象者は、2022年秋から脳と心の健康調査に来所された方のうち、本研究に同意いただいた2,000人を予定しており、ウェアラブルデバイスを用いて日々の睡眠状態や運動量、心拍数を計測いただくほか、家庭血圧計(全員)および寝室の温湿度計(一部の方)を貸し出し、測定いただきます。参加者は、スマートフォンの専用アプリで日々の計測記録を確認することができ、皆さまの健康促進にお役立ていただけます。
この機器から得られた情報と、すでにToMMoの調査でにご提供いただいたゲノム情報やMRIデータを組み合わせることにより、個々人の疾病の効果的な予防法の確立と治療法の開発が期待されます。
ウェアラブルデバイスによる1年間の生活習慣データを取得する共同研究を開始 ~客観的トラッキングデータとコホートデータの組み合わせが未来型医療を牽引する~【プレスリリース】