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詳細三次調査 

2021.07.26

新型コロナウイルスの抗体検査で何がわかる?

詳細三次調査で行う抗体検査についてお話します。新型コロナウイルスの蔓延により、多くの皆さんが不要不急の外出を控え、友達との会食を我慢しています。一日でも早くワクチンを接種して感染のリスクを下げたいと思っている方も多いと思います。
ウイルスなどの異物が体の中に入ると、それを排除するために私たちの免疫細胞は、ウイルスと戦う抗体(IgG, IgMなど)を作り出します。通常、抗体が陽性ということは過去にそのウイルスに感染したことを示す証拠となります。再びこのウイルスが体内に侵入しても過去に戦った経験があるため、感染や重症化を防ぐことができます。
今、新型コロナワクチンの接種が始まっています。このワクチンがまさに異物に該当します。もちろんこのワクチンにはウイルス自体は入っていませんので安心してください。私たちの免疫細胞はその異物を排除しようと抗体をつくり、戦ってくれます。
今回行う詳細三次調査で実施する抗体検査は、過去に新型コロナウイルスに罹患したか、もしくは、新型コロナワクチンで抗体を獲得したか、を調べる検査です。抗体ができるまで、通常2~3週間の準備が必要と言われていますので、抗体があるかどうかを確認するには検査の時期が重要になります。
また、検査結果が陽性であっても、いつまでこの抗体が持続するのか、どの程度抗体が強いのかは個人差がありますので、絶対に感染しないわけではありません。抗体検査が陽性であっても、私たちができる3密を避けること、マスクをすることなどの感染予防はしばらく継続が必要です。

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