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第3回 キリンの唾液や狼のフンにはDNAが詰まってる

DNAが体の設計図の役割を担っていることがわかったのは20世紀のこと。今ではヒトから猫、トリュフまでさまざまな生き物のDNAが分析できるようになりました。ところで分析するためには、まずDNAがなくてははじまりません。DNAは細胞の核の中にあり、体のあらゆる場所に存在します。キリンの唾液、魚の鱗、マンモスの牙、蜂蜜に混じった花粉、意外なものからDNAが取り出されています。

なかなか近づけない野生動物の場合、どうやってDNAを手に入れるのでしょうか?

鯨の場合は、その巨体に矢を射ます。クロスボウの矢じりにあたる部分に採取器がついていて、そこに皮膚が入るつくりになっています。首尾良く入ったら、矢に結んだ釣り糸をリールで巻き取って船へ引き上げ、皮膚を分析にまわします。釣り糸がないタイプであれば、鯨からはなれて海に浮かぶ矢を拾いに行きます。

大空を舞う鳥が相手ならどうでしょう。落ちた羽を探します。あるいはまだ飛べないヒナに近づきます。動物学者は高さ20Mの巣まで登ることもあるとか。

どこにいるのか見つけにくい生き物や危険な猛獣の場合は、なわばりに残されたものを探します。たとえばフン。それから噛み跡に残った唾液。フンには腸の細胞が、唾液には口の内側からはがれた細胞が混ざっているのです。熊がかじったトウモロコシが畑に残っていたり、雪の中から掘り出した狼のフンがあれば、そこからDNAが手に入るでしょう。

様々な方法で追い求められるDNAは、宝の地図のようなもの。生き物の暮らしや体の仕組みを知るヒントを与えてくれます。これからもDNAを手にするために知恵が絞られ、思いもつかないものから取り出されることでしょう。

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