東日本大震災から6年を経た今日に(2017年3月)

東日本大震災から6年を経た今日に

img-greetings066年前の東日本大震災で被害を受けられた方々、また、いまなお不自由な暮らしを強いられている多くの方々に改めてお見舞い申し上げます。

いまだ震度5級の余震が続く東北では、さまざまな復興への取り組みがなされています。その中で、私たち東北大学 東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)は医療と医学研究を通じて被災地を支え、創造的復興に貢献しようと微力を尽くして参りました。

太平洋沿岸部に赴任するToMMoクリニカル・フェローの医師たちは、数年前までの仮設や間借りの建物ではなく、最近では新築改築された病院で働くことが多くなり、復興の足音を力強く聞いているところです。また、当計画が実施する長期健康調査には、当初から目標としてきた15万人のご参加を頂きました。頂いたアンケートの分析からは、少しずつ結果がご報告できるようになってきましたが、メンタルヘルス面等での厳しい現状も浮かび上がっています。私たちは更なる検討を進め、地域の方々および行政機関にその結果をお伝えし、今後の皆様の健康を守る対策に役立てていただこうとしています。

私たちは復興事業として、震災を経験した東北地方の未来へ続く道を整備しようとしています。地域の方々とつながって、心を尽くして事業に取り組み、復興をお手伝いできるように、これからも努めて参ります。

2017年3月11日
東北大学 東北メディカル・メガバンク機構長
山本 雅之