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河北新報 リレーエッセー 医進伝心 第26回

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  • ゲノム医学の未来を開くマイクロアレイ/一度に大量解析、可能に

    2015年3月18日 掲載
     河合洋介

    私たちは一人一人容姿や体質が少しずつ異なっていますが、病気のかかりやすさや薬の効き方も人それぞれ異なっています。そのような個性は生活習慣や環境のほかに遺伝子の違いも影響しています。
    人間のゲノムは「塩基」というものが長い鎖のようにつながってできています。個人ごとに塩基の並びは少しずつ異なっており、塩基が一つだけ違う箇所をSNP(スニップ)と呼びます。病気や体質に関連するSNPを発見することができれば、病気の予防や治療に役立てることができます。人間のSNPは1000万カ所以上発見されており、その中から病気に関連するSNPを見つけ出すのは干し草の中から針を探すような大変な作業が必要で、以前は不可能だと考えられていました。
    そのような状況に変化をもたらしたのがDNAマイクロアレイという分析ツールです。DNAマイクロアレイにはSNPの型を判定するためのDNA分子が高密度に配置されており、ゲノムDNAと反応させることにより一度に大量のSNPの型を決めることができます。最近のDNAマイクロアレイは1人につき数十万~数百万個のSNPを数十人分、一度に解析できるものもあります。
    DNAマイクロアレイを使うことによって、ある病気を持つ人と持たない人のゲノムを数万人規模で比較する研究が可能になりました。ここ数年、このような大規模な研究によってたくさんの病気に関連したSNPが発見されています。発見されたSNPの情報を活用して病気の診断・予防や治療薬の開発を行う研究も行われています。

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