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河北新報 リレーエッセー 医進伝心 第5回

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  • コホート研究が開く扉/病気の原因、疫学で解明

    2014年5月14日 掲載
    寳澤篤

    「○○が体に良い」「××すると病気になりやすい」。テレビを見ても本屋に行っても良く目にするフレーズです。こういった氾濫する健康情報から、より正しい情報を見抜き、判断するために必要な学問。それが疫学です。
    それではどのようにしたら正確に病気の原因が分かるのでしょうか? 一番想像しやすいのは「病気になった人」と「病気にならなかった人」の生活習慣や特性を比べることです。この研究デザイン(症例対照研究)は多くの場面で使用され、多くの有益な健康情報を私たちに与えてくれています。
    しかし、病気になった人と病気にならなかった人では、過去の生活習慣の思い出し方に差が出てきてしまうという難点もあります。つまり、病気になってしまった人は過去の自分の生活に関して、いろいろなことを思い出してしまうのに対し、病気にならなかった人はそれほどでもないのです。特に生活習慣の評価で不安が残るのです。
    その対抗策は「健康なうち」に生活習慣を調べ、その後病気になるかどうかを追跡するというものです。これがコホート研究と呼ばれる研究デザインです。
    コホート研究デザインによって、疫学者は一般集団に対して広く適用できる病気の原因を調べてきました。つまり、全員に対して何をするのが集団としての健康につながるのかといった研究です。これにより多くの方の健康を守るための予防法・医療が開発されてきました。しかし研究が進むにつれ一人一人の体に合わせた治療・予防の必要性も増してきました。
    東北メディカル・メガバンク機構では被災地の健康を守りつつ、より一人一人の体に合わせた治療・予防法をコホート研究を通じて解明していきたいと考えています。

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