東北メディカル・メガバンク機構

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  • 実施する3つの事業

     

    バイオバンク関連事業

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    東北メディカル・メガバンク事業におけるバイオバンク事業とは、
    ・地域の方々を対象とした長期にわたる健康調査事業
    ・お預かりした生体試料と医療情報等を統合したバイオバンクを構築し、運用する事業
    ・バイオバンクに集積した試料・情報を高度な技術で解析する事業
    を含みます。これらを東北の地で行うことにより、東北を未来型医療と最先端研究の拠点とし、復興に貢献します。

    長期健康調査

    総計15万人にのぼる住民の方々を対象とし、同意を得たうえで遺伝情報をお預かりし、長期にわたって健康情報を追跡します。
    東北メディカル・メガバンク事業が行う健康調査事業は、地域住民コホート調査( 8 万人)と三世代コホート調査( 7 万人)の二つです。「コホート調査」とは、多くの人々の生活習慣を継続的に収集し、生活習慣と環境がどのように病気と関連するかを調べる方法です。

     地域住民コホート調査  
    地 域 宮城県全域および岩手県の太平洋沿岸部自治体を中心とした地域
    人 数 約8万人(宮城県5万人以上、岩手県3万人程度)
    対 象 対象地域に住民票がある20歳以上男女
    リクルート方法 ・対象地域自治体での特定健康診査会場等でのお願い
    ・地域支援センター(宮城県)、サテライト(岩手県)へのご来所
    ご協力内容 調査票の記載、遺伝情報を含む各種生体試料のご提供、追跡調査・詳細二次調査へのご協力
     三世代コホート調査  
    地 域 宮城県全域
    人 数 約7万人
    対 象 宮城県に住民票がある妊婦さん、その生まれたお子さんを中心に、
    お子さんのお父さん、おばあさん・おじいさん、お子さんのごきょうだい、
    その他のご親族
    リクルート方法 ・対象地域内の分娩施設でのお願い
    ・地域支援センターへのご来所
    ご協力内容 調査票の記載、生理学的検査を含む詳細検査へのご協力、および、
    詳細検査時にいただく遺伝情報を含む各種生体試料のご提供といった
    追跡調査・詳細二次調査へのご協力

    三世代コホート調査と共に、地域子ども長期健康調査として、小中学生を対象とした健康調査事業を実施しています。地域子ども長期健康調査は、宮城県内の一部の自治体の公立小中学校に通う児童・生徒が対象となります。2012年より、のべ4万人以上を対象にアンケートを配布しました。

    ●2017年6月より、三世代コホート調査に参加されている方および地域住民コホート調査に宮城県で参加されている方を対象とした、詳細二次調査を実施予定です。地域支援センターにおいでいただき、説明・同意の上で、採血・採尿・各種検査および調査票の記入をお願いします。

    ●長期健康調査によって得られる地域の健康に関するデータは、自治体などに提供され保健施策等に活かされます。

    ●遺伝情報の回付(調査結果のお知らせ)については、慎重な検討を元に、小規模なパイロット研究を開始しました。
    詳細(コホート調査における遺伝情報回付 )

    ●長期健康調査や、調査に参加し要支援とされた方々への支援、地域の人々との交流のための拠点として、地域支援センターを設けています。(各地域支援センターの紹介はこちらから)

    バイオバンクの構築と運用

    コホート調査を通じて頂いた、血液などの生体試料、様々な検査や調査票による医療情報などを統合し、バイオバンクを構築しています。バイオバンクの情報は東北大学で厳重に保管された上で、様々な研究機関の研究者によって解析されます。バイオバンクを未来の医療の構築に役立てるため、適切な管理と運用を行います。

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    バイオバンク情報の解析

    バイオバンクの中の一部の遺伝情報は、東北メディカル・メガバンク機構により全ゲノム解析を行っています。2013年11月に日本で初めて1,070人分の全ゲノム解析が完了し、現在までに2,049人分を公開し、さらに数千人規模を目指して解析をすすめています。単独の施設、単一の方式により、遺伝的に均質性の高い国民集団を、1000人単位で高精度に解析した事例は世界初で、まったく新しい研究成果が出ることが期待できます。当面のターゲットとして、100人に1人程度の出現率のDNA変異を原因とした疾病を想定しています。また、遺伝情報だけではなく、継続的なアンケート調査やMRI検査、タンパク質や代謝物の解析結果を組み合わせて、遺伝要因と環境要因が複合的に影響して生じる疾病の病因解明や予防法・治療法の確立を目指しています。

     

    関連リンク

    > 予防医学・疫学部門
    > バイオバンク部門
    > ゲノム解析部門
    > 医療情報ICT部門
    >バイオバンク試料・情報関連ウェブサイト
    > [プレスリリース] 2013.11.29 疾病原因探索の基盤となる 1000 人分の 全ゲノム配列の高精度解読を完了 ~1500 万個におよぶ新たな遺伝子多型を収集~
    > [プレスリリース] 2014.01.17 平成25年度 地域子ども長期健康調査の結果
    > [プレスリリース] 2014.02.27 地域住民コホート調査初年度の第一次集計状況
    > [プレスリリース] 2014.08.29 東北メディカル・メガバンク計画「全ゲノムリファレンスパネル」情報の部分的な一般公開を開始
    > [プレスリリース] 2014.12.17 平成26年度 地域子ども長期健康調査の結果
    > [プレスリリース] 2015.06.04 三世代コホート調査の中間結果報告 -宮城の妊婦及びその家族で喫煙状況、アレルギーなどの現状-
    > [プレスリリース] 2015.06.10 震災後2年目の太平洋沿岸部で継続して高い抑うつ傾向~地域住民コホート調査の第二次報告~
    > [プレスリリース] 2015.06.25 日本人に最適化されたSNPアレイ「ジャポニカアレイ®」を設計~約66万個のSNP情報を搭載した個別化予防・医療研究を加速する解析ツール~
    > [プレスリリース] 2015.07.02 日本人多層オミックス参照パネル公開 ~日本人集団の血漿のメタボローム&プロテオーム解析が完了~
    > [プレスリリース] 2015.08.21 日本人1,070人の高精度全ゲノムデータの統合的な解析に成功、Nature Communicationsに掲載
    > [プレスリリース] 2015.12.01 integrative Japanese Genome Variation Database~全ゲノムリファレンスパネルの公開データベース~
    > [プレスリリース] 2016.01.23 震災後の宮城の健康状態 ~地域住民コホート調査の第三次報告~
    > [プレスリリース] 2016.01.28 全ゲノム解析情報を用いて急性リンパ芽球性白血病の治療効果判定に成功
    > [プレスリリース] 2016.03.01 震災後4年間の宮城の子ども1万7千人の調査を完了
    > [プレスリリース] 2016.03.24 日本初、バイオバンクでISO 27001の認証を取得
    > [プレスリリース] 2016.04.23 世界初、大規模コホートの健康調査情報・ゲノム解析情報等を統合する 東北メディカル・メガバンク 統合データベース「dbTMM」を開発
    > [プレスリリース] 2016.04.23 日本人の基準ゲノム配列(JRG)を決定~長鎖読みとり型次世代シークエンサーを用いて日本人のもつゲノム構造を解明~
    > [プレスリリース] 2016.07.05 東北メディカル・メガバンク計画の研究デザインとその目的に関する論文を発表
    > [プレスリリース] 2016.07.12 複数の研究機関が持つゲノムデータを相互に開示せず分析する解析手法を開発~プライバシー保護データマイニング技術によるフィッシャー正確確率検定を世界で初めて実現~
    > [プレスリリース] 2016.08.18 ゲノムの違いが代謝物に与える影響の一端を解明~500人規模のメタボローム解析・ゲノム解析が明らかにする代謝の個人差と病気への感受性~
    > [プレスリリース] 2016.08.25 日本人の基準ゲノム配列(JRG)を公開
    > [プレスリリース] 2016.08.29 日本人多層オミックス参照パネル(jMorp)を拡張 -メタボロームの解析人数が1,008人に。項目間相関情報・ペプチド情報を追加-
    > [プレスリリース] 2016.11.15 妊婦の病気の予防に向けた研究参加者の募集が完了 ~世界最大規模のライフログデータと生体データの統合解析を開始~
    > [プレスリリース] 2017.02.01 震災被災地の健康状態 ‐地域住民コホート調査より‐
    > [プレスリリース] 2017.02.16 「脳と心の健康調査」への参加者が4,000人に到達
    > [プレスリリース] 2017.02.21 1万人分のSNPアレイ情報の分譲を開始 ‐生体試料および健康調査情報等が分譲へ‐
    > [プレスリリース] 2017.06.06 日本人基準ゲノム配列、精度が向上した新版(JRGv2)を公開
    > [プレスリリース] 2017.07.18 日本人3,554人分の全ゲノムリファレンスパネルを作成 ‐日本人を対象とするゲノム医療に大きく貢献‐
    > [プレスリリース] 2017.08.28 2万3千人分の生体試料・情報の分譲を開始 ‐ゲノム解析情報から健康調査情報までの統合的情報を全国の研究者へ‐
    > [プレスリリース] 2017.10.03 日本人多層オミックス参照パネル、更に高精度に
    > [論文] 2015.11.16 「慢性疾患治療と無職リスクの関連」についての論文がOccupational Medicine誌に掲載されました
    > [論文] 2015.12.03「宮城県南部における小中学生の喘息症状と湿疹の有症率」についての論文がTohoku Journal of Experimental Medicineに掲載されました
    > [論文] 2016.04.04 東日本大震災被災地域で健康調査を行うこと等についての意識調査の結果を論文にまとめました
    > [論文] 2016.8.10 「東日本大震災後における配偶者の慢性疾患治療と心理的苦痛リスク」についての論文がTohoku Journal of Experimental Medicine誌 に掲載されました
    > [論文] 2016.11.08 遺伝情報の結果の返却に関する論文を発表しました
    > [論文] 2017.07.10 当計画における情報セキュリティとプライバシー保護の基本方針に関する論文がBMC Medical Informatics and Decision Making誌に掲載されました
    > [論文] 2017.07.19菊谷昌浩准教授らの論文がJournal of Pediatrics and Congenital Disorders誌に掲載されました
    > [ニュース] 2015.02.24 肺年齢の結果をお返しする際により詳細なコメントを付けてお返しすることにいたしました
    > [ニュース] 2015.11.04 地域住民コホート調査5万人登録に御礼申し上げます
    > [ニュース] 2015.12.01 東北メディカル・メガバンク計画「全ゲノムリファレンスパネル」の情報公開を拡充します~同パネル上の全SNV/SNPのアレル頻度情報~
    > [ニュース] 2016.06.15 日本人ヒト全ゲノム解析に基づく高精度の住民ゲノム参照パネル(2,049人)から全SNV頻度情報等を公開します
    > [動画] コホート調査関連動画

    地域医療支援事業

     循環型医師支援システム

    東北メディカル・メガバンク機構は、東北大学病院、医学系研究科とともに地域と大学を結ぶ循環型医師支援システムを構築しています。循環型医師支援システムを支える医師に、東北メディカル・メガバンク機構は、ToMMo クリニカル・フェロー(TCF)という称号を付与しています。TCFは、被災地で地域医療を行う時期と大学で医療技能の研修や研究にいそしむ時期を順番に経験し、キャリア形成していきます。循環型医師支援システムは東北大学病院 地域医療復興センターで統括されて運用され、2016年3月末までに延べ赴任数78名の医師が太平洋沿岸部を中心とした地域の医療機関に赴任しています。

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    医療情報ICT化

    東日本大震災では、津波でカルテが失われた医療機関がある一方、カルテを電子ネットワークを用いて遠隔保管していた医療機関では診療記録が守られ、災害下での医療情報ネットワークの有効性が示されました。東北メディカル・メガバンク機構は、この災害に強い医療情報ネットワークを、宮城県全体の医療現場に構築しようとしています。このネットワークは、オール宮城体制で運営されるみやぎ医療福祉情報ネットワーク協議会(MMWIN®※)と協働して構築します。
    ※「MMWIN」は、一般社団法人みやぎ医療福祉情報ネットワーク協議会の登録商標です。

    関連リンク

    > 地域医療支援部門 
    > 医療情報ICT部門
    > [プレスリリース] 2012.10.01 東北大学による地域医療支援-東北メディカル・メガバンク機構によるToMMoクリニカル・フェロー制度の創設-
    > [動画] 地域医療の復興へ‐東北大学東北メディカル・メガバンク機構の取り組み-

     

    人材育成事業

    東北メディカル・メガバンク事業では、本事業を通じて医療系の知識・技術を身につけ、地域の保健・医療を支え推進する人材を養成しています。
    今後一人ひとりの体質・生活習慣にあわせた医療が展開されるようになると考えられています。そのような医療を実現するために必要となる、多くの新しいスペシャリスト養成の場を提供します。

    ● ゲノム・メディカルリサーチコーディネーター(GMRC)
    *東北メディカル・メガバンク機構では、2012年から独自のカリキュラムによる養成コースを開設し、ToMMo ゲノム・メディカルリサーチコーディネーターを認定しています。さらに、日本人類遺伝学会と日本疫学会による認定資格の取得も推奨され、学会認定資格も取得しています。
    ● 遺伝カウンセラー
    *2013年4月、東北大学大学院医学系研究科に、遺伝カウンセラーを育成する遺伝カウンセリングコースが設置されました。当機構の教員がこの教育にあたっています。2015年3月には、東北初の修了生が誕生し、認定遺伝カウンセラーとして活躍予定です。 
    ● 臨床遺伝専門医
    *東北メディカル・メガバンク機構では、これまで7回の「東北遺伝医学セミナー」等を開催し、臨床遺伝専門医の育成/資格取得の促進に努めています。2014年末現在で、当機構には合計7人の臨床遺伝専門医が在籍しています。
    ● データマネージャー/メディカルクラーク/医療情報技術者
    ● 生命情報科学者/バイオインフォマティシャン
    ● サイエンスコミュニケーター

    また、東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学専攻と連携して各種教育コースを開設しています。

    関連リンク

    > 人材育成部門
    > [プレスリリース] 子ども向け遺伝教育ツールのワークブック「親子であそぼ!!遺伝子るんるん学び帳」を発行

    東北メディカル・メガバンク機構

    お知らせ
    2017.10.23| 三枝大輔講師らの執筆記事が日本質量分析学会の学会誌に掲載されました 2017.10.23| 第16回倫理・法令・社会連続セミナー(講師:及川正範先生(東京大学))を開催しました(9月4日) 2017.10.23| 卵巣明細胞癌に生じるゲノム異常に関する論文が掲載されました 2017.10.23| 山本雅之機構長・荻島創一准教授らが執筆した実験医学増刊号『ヒト疾患のデータベースとバイオバンク』が発行されました 2017.10.20| 熊本こころのケアセンター・熊本県精神保健福祉センターの皆さまがToMMoを来訪されました

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