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第4回 貴重なオスとありふれたメス

三毛猫にオスはいない、そう聞いたことはありませんか? たしかに「三毛猫ホームズ(赤川次郎/著)」もメス猫だし、ちょっと前に有名になった「たま駅長」もメス。よく三毛猫に付けられる「ミケ」という名前がそもそも女の子っぽいような??

そうなのです。三毛猫はほとんどがメス。オスは数万匹に1匹しか産まれず、かなり珍重されるとか。大事にされてきっとおいしいものばかり食べているに違いありません。三毛猫のほとんどがメスの理由、それは遺伝子です。

「黒」「茶(オレンジ)」「白」の3色の体毛を持った猫が三毛猫です。この3色のうち「黒」と「茶」を決める遺伝子はX染色体上にあり、この遺伝子はX染色体1本に「黒」「茶」両方は存在しません。X染色体が2本ある場合1本は不活性化される、つまり1本しか使われないのですが、この不活性化は受精卵が分裂してお腹の中でそだっていく間に細胞ごとにランダムに起こります。猫の場合通常オスがXY、メスがXXの染色体を持つので、X染色体を1本しか持たないオスは「黒」「茶」両方の色が現れることはないのです。ではなぜ三毛猫のオスが存在するのでしょうか?  それは、ごく稀にXXYという型を持つオスが存在するためです。

XXYの型になるのは偶然。X染色体2本がそれぞれ「黒」「茶」別々になるのも偶然。2本のX染色体のうちどちらが不活性化されるかも偶然。そもそも、オスになるかメスになるかも偶然。

高級ネコ缶を食べるか、ねこまんまを食べるか、運命は遺伝子にゆだねられているのです。

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