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2012.10.27

日本人類遺伝学会第57回大会で山本雅之機構長が講演しました。

2012年10月24日-27日、新宿で日本人類遺伝学会第57回大会が開催されました。本大会は基礎科学領域の進歩を疾患の病因・病態の解明に繋げ、治療法の開発と予防を目指して「解析から応用へ、そして未来への飛躍」をテーマに掲げ、1000人以上が来場したとのことです。

会期中の10月25日、本大会のCurrent Topics 1として山本雅之機構長が講演しました。
演題は「東日本大震災からの医療復興と東北メディカル・メガバンクプロジェクト」です。

講演では最初に東日本大震災直後の経験を振り返り、例年なら東北大学が卒業式だった3月25日には震災からの復興について話をしていた事を聴衆に明かしました。

この時から復興のためのアイデアが幾つも出た中でも、東北メディカル・メガバンク事業は被災地に寄り添う事業だと思われた事を話し、「自分を含めた生命医学研究者にできる事とは被災地住民の健康増進につながる研究ではないだろうか」との考えや東北メディカル・メガバンク事業が宮城県で長期健康調査事業を行う事を述べました。

さらに地域医療を支えるための循環型医師支援システムの一環として、ToMMoクリニカル・フェロー制度をこの10月1日より開始し宮城県で津波被害の大きかった女川町や志津川等の病院でフェローが働いている事を会場へ告げ、
「ToMMoクリニカルフェローにはこれから来たる新しい医療の時代に行われる’ゲノム医療’の担い手になってほしい」と期待を語りました。

講演では東北メディカル・メガバンク事業の進捗や地元の自治体の協力を得るための活動や他機関との協力についても言及し、特に事業には新しい時代の医療に対応した人材が必要であること、つまりゲノム・メディカルリサーチコーディネーター(GMRC)、遺伝カウンセラー、データマネージャー、医療秘書、ライフサイエンスコミュニケーター等の育成と参加が重要になってくる事を指摘しました。

本講演が行われた日本人類遺伝学会は、遺伝カウンセラーや臨床遺伝専門医、ゲノム・メディカルリサーチコーディネーター(GMRC)といった資格認定に深く関わる学会です。

本大会長の齋藤加代子先生(東京女子医科大学附属遺伝子医療センター所長、
東京女子医科大学大学院先端生命医科学系専攻遺伝子医学分野教授)がマイクを持たれ、東北メディカル・メガバンク事業の人材育成に寄せる期待や社会の人々への啓発の重要性を語られました。

さらに本学会理事長の福嶋義光先生(信州大学副学長、信州大学医学部遺伝医学・予防医学講座、信州大学医学部附属病院遺伝子診療部)が、遺伝学教育は重要であり、その活動をしてほしいと東北メディカル・メガバンク事業への要望を述べられました。また人材の面では臨床遺伝専門医も意識をとのお言葉がありました。

他にも会場から機構長へ、いくつもの質問が集まりました。

次回の日本人類遺伝学会大会は、東北メディカル・メガバンク機構が拠点を置く仙台で2013年11月20-23日に開催されます。
その時には東北メディカル・メガバンク事業の進捗報告ができれば、との次回大会長の松原洋一先生(東北北大学大学院医学系研究科遺伝病学分野教授)からのコメントで、講演は幕を閉じました。

画像

齋藤加代子大会長と山本雅之機構長

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