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2015.12.18

EU-東北バイオバンクシンポジウムを開催しました(12/7)

12月7日(月)、ToMMoはEU-東北バイオバンクシンポジウムを開催し、メインゲストにジャン・エリック・リットン(Jan-Eric Litton)教授(BBMRI-ERIC代表)をお迎えしました。BBMRI-ERICは、バイオバンク等の研究インフラを発展させて医学研究をすすめる目的で設立された組織で、欧州13カ国の研究機関で構成され、欧州3カ国とトルコの研究機関およびIARC/WHO(International Agency for Research on Cancer/World Health Organization)をオブザーバーとしています。リットン教授は、バイオバンクが製薬や診断方法の開発になくてはならない医学研究インフラであることを示し、さらに国際的な研究連携を視野に入れると、各国で行われているコホート調査同士でデータを利用しやすくなるような仕組み作りが大事であり、BBMRI-ERICはそのために活動していることを語りました。
続いて峯岸直子室長(バイオバンク室)が東北メディカル・メガバンク事業のバイオバンクについて解説しました。さらに岩手県での東北メディカル・メガバンク事業の状況を、佐藤衛准教授(岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構メガバンク・データ管理部門部門長)と志波優講師(岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構メガバンク・データ管理部門)が報告し、地域住民コホート調査で集まった生体試料をもとに進む研究計画をお話しました。城田英和講師(東北大学病院)は、東北大学病院が計画する疾患バイオバンクの準備状況を説明しました。シンポジウムにはバイオバンク関係者が集まり、活発な質疑応答が展開されました。
同日、リットン教授は東北メディカル・メガバンク棟のバイオバンクとスーパーコンピュータ、地域支援センター、全ゲノム解析をするシークエンス解析施設等の研究施設を見学しました。またICT研究者であるリットン教授は、東北メディカル・メガバンク事業のデータ管理や統合データベースの計画についての荻島創一室長(統合データベース室)からの説明に耳を傾け、マタニティログ調査について「スマートフォンでデータを転送する調査は興味深い」と述べました。
ToMMoは今後も、国際的に協力して事業を進めていきます。

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